【引き算コーチング】決める前に、関連情報を全部出してみる

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。

何かを決めるときって、
普通はそんなにたくさん
考えないですよね。

例えば、AにするかBにするか。
「Aのほうがいいかな」
「いや、Bのほうがいいかもしれない」

そんなふうに、
それぞれの良いところ、
悪いところを少し考えて、
どちらかを選ぶ。

まあ、それでいいんだと思います。

日常のことなら、
そんなに時間をかけて
考える必要もありません。

でも、経営のことだったり、
人生に関わるような
大きな決断だったりすると、
私はもう少し考えてみても
いいんじゃないかなと思っています。

コーチングの中でも、
そういう場面があります。

例えば、
「お店を移転するのか、
それとも今のお店を改築するのか」
そんな相談を受けたことがあります。

一見すると、二つの選択肢ですよね。
移転する。
改築する。
それぞれに良いところもあれば、
悪いところもある。

普通だったら、
「改築なら、
こういうメリットがありますね」
「移転なら、
こういうメリットがありますね」
くらいで考えて、
どちらかを決めてしまう
かもしれません。

でも、コーチングでは、
そこでもう少し粘ります。
・「改築したら、
 どんな良いことがありますか?」
・「他には?」
・「それ以外にはありませんか?」
・「もう少し考えてみて下さい」
・「逆に改築したら、
どんな悪いことがありますか?」
・「他には?」
・「もうちょっと考えてみましょうか」
そんなことを繰り返していきます。

すると、
最初には出てこなかったことが、
少しずつ出てくるんですね。

これって、一人で考えていると
なかなかやらないんです。
「まあ、このくらい
考えれば分かるだろう」
とか、
「自分はもう分かっている」
と思ってしまう。

それに、
そんな細かいところまで
一つひとつ考える
必要もないような気がしてくる。

だから、
途中で終わってしまうんです。
でも、コーチが横にいると、
「他には?」
と聞かれる。

「うーん……」
と考える。

「そういえば、これもあるな」
となる。

それをまた出してみる。
そして、また、
「他には?」
と聞かれる。

ちょっとしつこいですよね(笑)。
でも、この「しつこさ」が、
案外大事なんです。
一人だったら、
そこまで考えないところまで、
コーチと一緒だから考えてみる。

そして、
出てきたものを全部並べてみる。

良いことも、悪いことも。
メリットも、デメリットも。
自分にとって都合のいいことも、
ちょっと嫌なことも。
できるだけ出してみる。

そうすると、
最初には見えていなかったものが
見えてくることがあります。

先ほどのお店の話でも、
そうでした。

改築した場合の問題点を
いろいろ出していきました。
そして、
移転した場合にはどうなるのかも、
一つずつ考えていった。
そうやって全部を並べて眺めてみると、
「改築した場合に
出てくる問題の多くが、
移転して新しくつくることで
解決する可能性がある」
ということが見えてきたんです。

これは、
最初から分かっていたことでは
ありません。
一つひとつ考えて、
出して、また考えて。
そうやっていった結果、
見えてきたことなんですね。

だから、私はコーチングでは、
すぐに答えを出すことを
あまり急がないようにしています。

まず、出す。
できるだけ出す。
「他にはないですか?」
と聞いてみる。

そして、
ある程度出し切ったところで、
「じゃあ、これを全部見て、
どう思いますか?」
と聞く。

すると、最後の答えは、
クライアント自身の口から出てきます。
ここが、私は大事だと思っています。

コーチが、
「こっちがいいですよ」
と決めてあげるわけではありません。

あくまでも、
考えるためのお手伝いをする。
見落としているかもしれないものを
質問によって引き出す。

そして、最後は本人に決めてもらう。

なぜなら、
自分が決めたことだからこそ、
納得できるからです。

もちろん、
決めたあとに
問題が起きることもあります。

「あっちにしておけばよかった」
と思うことだってあるかもしれません。
未来のことですから、
絶対に正しい選択なんてありません。

でも、
「自分が考えられることは、
 かなり考えた」
「これとこれとこれを比較して、
 自分で決めた」
という感覚があれば、
結果が思った通りに
ならなかったとしても、
次の行動を考えやすい。

逆に、誰かに決めてもらったことだと、
「言われたからやった」
となってしまう。

うまくいかなかったときに、
「あの人がそう言ったから」
と、誰かのせいにすることもできます。

でも、自分で決めたことなら、
そうはいかない。

その代わり、
自分で決めたからこそ、
自分で次の一手を考えることができる。

私は、そこがコーチングの肝
なんじゃないかなと思っています。

コーチングというと、
「答えを見つける場所」
とも思われることがあります。

でも、私は少し違うように思っています。
答えを教える場所ではなくて、
答えを出すために必要な情報を、
一緒にできるだけ出していく場所。 

そして、いろいろな角度から眺めてみる。

そのうえで、
「私はこれにします」
と、本人が決める。
だから、コーチングでは、
「他には?」
という言葉が、
意外と重要なのかもしれません。

一人では、
「もう分かった」
と思って終わってしまうところを、
「もう一つないかな」
「別の見方はないかな」
と、もう一度考えてみる。

そうやって、自分の中にある考えを
一つずつ引き出していく。
全部出してみたからこそ、
最後に一つを選べる。 


私は、そんなふうにして
決めた答えのほうが、
きっとその人にとって
納得できる答えに
なるんじゃないかなと思っています。

そして、その答えなら、
「自分で決めたんだから、
やってみよう」 

と、前に進みやすくなる。
だからもし、今、何か大きなことで迷っているなら。
すぐに決めなくてもいいかもしれません。
まずは、
「決める前に、関連することを全部出してみる」 
一人で難しければ、
誰かに問いかけてもらいながら。

案外、自分では「分かっている」と
思っていたところに、
まだ考えていなかったことが
残っているものです。

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山根浩二
専門家

山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

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