【引き算コーチング】その着ぐるみ、本当にあなたですか?

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です


以前、メンターコーチから
教えてもらった考え方の一つに、
「着ぐるみ」というものがあります。


最初に聞いたときは、
「着ぐるみですか?」
と、ちょっと不思議な感じがしました。


でも、考えてみると、
これって結構分かりやすいんですよね。


ちょっとイメージしてみてください。
あなたが住んでいる県に、
ご当地キャラクターがいるとします。
そのキャラクターの着ぐるみがあって、
その中には一人の人が入っている。
背中にはファスナーがある。


でも、着ぐるみを着ている本人からすると、
自分の背中にファスナーがあることなんて、


見えません。
まあ、普通は分かっていますよね。
「自分は着ぐるみを着ているんだ」と。


ところが、もしその人が
何かの拍子に記憶を失ってしまったら、
どうでしょう。


自分が着ぐるみを着ていることを
忘れてしまった。
鏡を見ると、
そこに映っているのはご当地キャラクター。
周りの人からも、
「○○ちゃんだ!」
と言われる。


毎日、その姿で仕事をしている。
そうすると、
「自分は、このキャラクターなんだ」
と思ってしまうかもしれません。


ちょっと極端な話ですけどね。
でも、私は人間も似たようなことを
しているんじゃないかなと思うんです。
私たちは、いろんな「着ぐるみ」を
着て生活しています。


たとえば、
「経営者」という着ぐるみ。
「会社員」という着ぐるみ。
「父親」という着ぐるみ。
「母親」という着ぐるみ。
「長男」という着ぐるみ。
「社長」という着ぐるみ。
「できる人」という着ぐるみ。
「責任感の強い人」という着ぐるみ。
そういうものを、
いつの間にか身につけています。


もちろん、着ぐるみを着ることが
悪いわけではありません。
経営者として仕事をするときには、
経営者として考える必要があります。


父親なら、父親として子どものことを考える。


会社員なら、会社員として仕事をする。
そうやって役割を使い分けることで、
私たちは社会の中で生活しています。


問題は、その着ぐるみを長く着ているうちに、
「これが自分なんだ」 
と思ってしまうことなんです。


・「社長なんだから、弱音を吐いてはいけない」


・「父親なんだから、しっかりしなければいけない」


・「自分は昔からこういう人間だから」


そんなふうに。


もしかすると、
それは本当の自分ではなくて、
今、自分が着ている着ぐるみなのかもしれません。 
私は、ここがコーチングでは
大事なんじゃないかなと思っています。


たとえば、経営者の方が、
「この問題は、こうするしかないんです」
と話している。


でも、それは本当に「その人自身」の
考えなんでしょうか?


もしかすると、
「経営者なら、こうしなければならない」
という着ぐるみを着た状態で
考えているだけかもしれない。


そこで、少しその着ぐるみを脇に置いてみる。
「もし経営者じゃなかったとしたら、
 どう考えますか?」
「一人の人間として見たら、 
 どう感じますか?」
そんなふうに考えてみる。


すると、今まで見えていなかったものが
見えてくることがあります。


「あれ?」


「別に、こうしなくてもいいんじゃないか」


「こんな方法もあるんじゃないか」
と。


問題そのものが変わったわけではありません。
自分が問題を見ている場所が変わったんです。
着ぐるみを着ているときには、
着ぐるみの目からしか見えない。


でも、一度脱いで外に出てみる。
すると、
「ああ、自分はこんなところにいたんだ」
と、全体を見ることができる。


私は、これも「引き算」
なんじゃないかなと思っています。


・何か新しい知識を足す。
・新しい方法を探す。
・もっと頑張る。
そうする前に、
今、自分が着ているものを一枚脱いでみる。 
すると、視野が広がることがあります。
そして、面白いのは、
着ぐるみを脱いだからといって、
その役割を捨てる必要はないということです。


もう一度、着てもいい。


「やっぱり私は、この役割をやっていこう」
と選んでもいいんです。


ただ、
「私は着ぐるみを着ている」
と知っているだけで、少し違う。
着ぐるみを脱げることを知っているからです。


「これが自分だ」と思い込んでいるものから、
一度離れることができる。


そして、外から見て、
「本当にこれでいいのかな?」
と、自分で選び直すことができる。


私は、コーチングの一つの役割は、
そんなところにもあるんじゃないかと
思っています。


もし今、
仕事や人間関係で行き詰まっているとしたら、


問題を解決する方法を探す前に、
「自分は今、どんな着ぐるみを着ているんだろう?」 
と考えてみる。


・社長の着ぐるみでしょうか。
・父親の着ぐるみでしょうか。
・「ちゃんとしなければいけない人」の着ぐるみでしょうか。


そして、
「その着ぐるみ、本当にあなたですか?」 
と、自分に問いかけてみる。


もしかすると、
着ぐるみを脱いだだけで、
今まで見えていなかった景色が
見えてくるかもしれません。


答えを探す前に、
まず着ぐるみを脱いでみる。


そんな方法があっても、
いいんじゃないでしょうか。

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山根浩二
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山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

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