【引き算コーチング】その鎧、本当に今も必要ですか?

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です

以前、私がメンターコーチから
教えてもらった話の中に、
「人は鎧を着ている」 
というものがあります。

自分を守るための鎧です。

鎧といっても、
もちろん本物の鎧ではありません。
でも一度
西洋の騎士が着ているような、
頭から顔、胸、腕、足まで、
全身を覆っている鎧。

そんなものを、
自分が着ていると想像してみてください。

鎧には、ちゃんと役割があります。
外から何かが飛んできても、
自分を守ってくれる。
傷つかないように守ってくれる。
だから、
鎧そのものが悪いわけではないんですよね。

むしろ、その鎧を着たのには、
ちゃんと理由があったのだと思います。
たとえば、
・子どもの頃に誰かに否定された。
・頑張ったのに認めてもらえなかった。
・失敗して、恥ずかしい思いをした。
・人に嫌われることが怖くなった。

そういう経験があると、
・「もう二度と傷つきたくない。」
・「自分を守らなければ。」
そんな気持ちから、
少しずつ鎧を身につけていくことが
あるのかもしれません。

最初は、頭だけだったかもしれません。
そして胸にも鎧をつける。
腕にもつける。
足にもつける。
気がついたら、全身を鎧で覆っている。
それで、しばらくはうまくいくんです。

傷つかなくなる。
人から何か言われても、気にしないようになれる。
「自分は大丈夫」と思えるようになる。

だから、その鎧を外す理由がなくなるんですよね。
ところが、鎧には一つ問題があります。
重いんです。
全身を鎧で覆っていたら、走るのも大変です。
自由に動くことも難しい。
ちょっと方向を変えるだけでも、時間がかかる。

本当はもっと早く動けるのに、
鎧があることで動きにくくなっている。
そんなことが、
私たちの中にもあるのではないでしょうか。

たとえば、
・「失敗してはいけない。」
・「ちゃんとしなければいけない。」
・「人に迷惑をかけてはいけない。」
・「嫌われてはいけない。」
・「自分が頑張らなければいけない。」
こういうものも、
もしかすると
自分を守るための鎧なのかもしれません。

そして、やっかいなのは、
長い間その鎧を着ていると、
鎧を着ていること自体を忘れてしまうことです。

鎧を着ている自分が、
自分そのものだと思ってしまう。
・「私はこういう人間だから。」
・「私は人付き合いが苦手だから。」
・「私は失敗できない人間だから。」
でも、それは本当に「自分」なのでしょうか?

もしかしたら、
自分を守るために
身につけたものなのかもしれません。

ここで、私はコーチングの中で、
一つ大事なことがあると思っています。

いきなり、
「その鎧、脱ぎましょう。」
とは言わないことです。

だって、その鎧には、
その人なりの理由があるからです。
昔の自分を守ってくれたものかもしれない。
それを簡単に「必要ないもの」と
決めつけることはできません。

だから、まずは気づくこと。
「自分は、鎧を着ているのかもしれない。」
そこから始まります。

・「この鎧は、何から自分を守っているんだろう。」
・「いつ頃から、この鎧を着るようになったんだろう。」
・「この鎧があることで、守られているものは何だろう。」
・「そして、今の自分にも、本当にこの鎧が必要なんだろうか。」
そんなふうに、一緒に見ていくんです。

すると、本人の中から、
「ああ、そうか。だから私は、こうしていたんだ。」
そんな気づきが出てくることがあります。
それだけでも、少し変わるんですよね。

なぜなら、
「私はこういう人間だ。」
と思っていたものが、
「私は、自分を守るために、
 こういうものを
 身につけていたのかもしれない。」
に変わるからです。

この違いは、結構大きいと思うんです。
前者は、自分そのものです。

でも後者なら、
「じゃあ、今はどうする?」
と選べるようになります。

全部脱がなくてもいい。

一枚だけ外してみてもいい。

今日は外さなくてもいい。

もしかしたら、必要なときには、また着ればいい。

大切なのは、鎧を脱ぐことそのものではないのかもしれません。
「自分は鎧を着ている。」
そう気づくことなんです。

それが分かると、
鎧と自分の間に、
ほんの少し距離ができます。

その距離ができると、
・「本当に今も必要なのかな。」
・「こんなに全身には、いらないんじゃないかな。」
・「ここは守らなくても大丈夫かもしれない。」
そんな別の選択肢が見えてくる。

私は、これも引き算コーチングの
一つだと思っています。

・新しい知識を足す。
・新しい能力を身につける。
・もっと頑張る。

そうする前に、
「今の自分を重くしているものは何だろう。」
と見てみる。

もしかしたら、
それは昔の自分を守るためには
必要だったものかもしれません。

でも、今の自分には、
もう少し軽い鎧で十分なのかもしれない。
あるいは、鎧を着なくても

動ける場面があるのかもしれません。
そのことに本人が気づいて、自分で選ぶ。

私は、そのプロセスを一緒に見ていくのが、
コーチの役割の一つだと思っています。

だから、もし今、
「なんだか動きにくいな。」
「頑張っているのに、なぜか疲れるな。」
「もっと自由に動けたらいいのに。」
「やらなければいけないけど動けない」
「やりたいのに動けない」

そんなふうに感じているなら、
一度、自分に問いかけてみてください。
「私は、何か鎧を着ていないだろうか?」

そして、
「その鎧、本当に今も必要ですか?」
と。

もしかすると、
あなたを守ってくれたその鎧は、
今も必要なものかもしれません。

でも、もしかすると、
もう着ていなくてもいいのかもしれません。

決めるのは、自分です。
まずは、自分が鎧を着ていることに気づく。
そこから、
少しだけ自由な動きが始まるのかもしれません。

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山根浩二
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山根浩二(ビジネスコーチ)

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