【引き算コーチング】注意するより、注意しなくてもできる仕組みをつくる

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。


コーチングで
経営者の方とお話をしていると、
仕事のことだけではなく、
家庭のことが話題になることがあります。

以前、あるクライアントさんから、
子どものことで小さなストレスを感じる、
という話を聞きました。

子どもがトイレから出てくる。
すると、スリッパがきちんと揃っていない。

それを見るたびに、
「ちゃんと揃えなさい」
と言いたくなる。

言えば、そのときは揃える。
でも、また次になると揃っていない。
そして、また言う。

これって、一回一回は
たいしたことじゃないんですよね。
でも、毎日となると、
ちょっとしたストレスになる。

そこでセッションの中で、
「どうしたら、
子どもたちが自然に
スリッパを揃えるようになるんでしょうか?」
ということを一緒に考えてみました。

すると、クライアントさんから、
「スリッパを置く場所を、
テープで囲ってみたらどうだろう」
というアイデアが出てきました。
四角の形にテープを貼って、
「ここに置く」
という場所を目で見て分かるようにする。

さらに、子どもたちが
好きなアンパンマンの絵を貼って、
「スリッパ、きちっと揃えてね」
と、アンパンマンに言ってもらう。
なるほどな、と思いました。

「スリッパを揃えなさい」
と何度も注意するのではなく、
揃える場所を分かりやすくする。

そして、親ではなく、
子どもが好きなアンパンマンに
言ってもらう。

これなら、ちょっと楽しいですよね。
そして、こういうことって、
仕事でも使えるんじゃないかなと
思ったんです。


例えば、道具を使う仕事があります。
いろんな道具を車に積んで、現場へ行く。
そこで先輩が後輩に、
「車の中から、あの道具を取ってきて」
と言う。

後輩は車に戻る。
ところが、
「どこにあるんだ?」
となる。

あちこち探す。
箱を開けてみる。
違った。

また別の箱を開ける。
そうこうしているうちに、
時間が経ってしまう。

先輩からすると、
「まだ帰ってこないのかな」
となる。

後輩からすると、
「どこにあるか分からないんだから、
 しょうがない」となる。

これ、どちらが悪いんでしょうね。
私は、もしかしたら、
人の問題というより、
仕組みの問題なんじゃないかなと
思います。

以前、こんな話を
聞いたことがあります。
会社で使う車を、
できるだけ同じ車種にする。
そして、車の中の道具箱の配置も、
全部同じにする。

さらに、道具箱に
赤、青、黄色などの色をつける。
赤い箱に入っている道具には、
赤いテープを貼る。

青い箱なら青いテープ。
そうしておけば、
「赤い箱にある、あの道具を取ってきて」
と言える。

後輩は、車の中を全部探す必要がない。
赤い箱を探せばいい。
さらに、赤い箱を開ければ、
赤いテープのついた道具を探せばいい。
探す範囲が、一気に狭くなるわけです。

これって、単純なことなんですけど、
大きいと思うんです。

「ちゃんと片付けなさい」
「どこに置いたか覚えておきなさい」
「もっと早く探して」
と、人に注意することもできます。

でも、それよりも、
「そもそも、
 探さなくても分かるように
 できないかな?」
と考えてみる。

これが、仕組み化
なんじゃないかなと思います。
人間は、毎回同じことを考えるだけでも、
結構エネルギーを使います。

一説には、仕事時間の30%は
探し物をしていると言われます。

どこに置いたっけ。
どうやって片付けるんだっけ。
次は何をするんだっけ。

そういう小さな
「考える」「探す」「迷う」が、
仕事の中にはたくさんあります。

一つひとつは小さい。
でも、それが一日、
一週間、一年と積み重なったら、
かなりの時間になる。

だから私は、
こういうところにも
「引き算」があると思っています。

仕事を増やして効率を
上げるのではなく、
・探す時間を減らす。
・迷う時間を減らす。
・確認する時間を減らす。
・注意する回数を減らす。

つまり、仕事の中にある
小さなマイナスを一つずつ
削っていく。

そうすると、
本当に必要な仕事に使える
時間やエネルギーが残ってくる。

子どものスリッパを揃える。
それだけを見ると、
ものすごく小さな話です。

でも、
「人に何度も言うのではなく、
 自然にできる環境をつくる」
という考え方に置き換えてみると、
仕事にもつながってくる。

私は、こういう小さなところに、
経営のヒントがあるんじゃないかなと
思っています。

人を変えようとする前に、
環境を変えてみる。
注意する前に、分かりやすくしてみる。

頑張らせる前に、
迷わなくていい仕組みをつくってみる。

そうすると、本人も楽になるし、
周りの人も楽になる。

そして、結果的に仕事も少し楽になる。

これも、私が考える
「引き算コーチング」の一つです。
何かを足すのではなく、
「何を仕組み化したら、
 もっと楽になるんだろう?」
と考えてみる。

以前は思いつかなかったモノが
今のあなたなら
思いつくかもしれません。

案外、その答えは、
ものすごく難しいところではなくて、
赤いテープを貼るとか、
スリッパを置く場所を決めるとか、
そんな小さなところにあるのかもしれません。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

山根浩二プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山根浩二
専門家

山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

業績を向上させるには、やる事を足すのではなく『絞る』、それが”引き算型コーチング”の本質です。今、あなたが本当にやるべき一つの事に集中するだけで、狙い通りの結果を手に入れられるようになります。

山根浩二プロは山陰中央新報社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

引き算コーチングのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ山陰・島根
  3. 島根のビジネス
  4. 島根の経営改善・資金繰り
  5. 山根浩二
  6. コラム一覧
  7. 【引き算コーチング】注意するより、注意しなくてもできる仕組みをつくる

山根浩二プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼