【引き算コーチング】気がかりは、心のメモリーを消費する
こんにちは、サポートコーチ出雲の山根浩二です。
「なかなかチャンスがないんですよね」
経営者の方と話をしていると、
そんな言葉を聞くことがあります。
今の仕事をもっと良くしたい。
売上を上げたい。
新しいことを始めたい。
でも、
「なかなかいい話がない」
「自分の周りにはチャンスがない」
そんなふうに感じている。
でも、私は、
「本当にチャンスがないんでしょうか?」
と思うことがあります。
むしろ今の時代って、
チャンスはものすごくたくさん
あるんじゃないかと思うんです。
インターネットを見れば、
いろいろな情報があります。
誰かの成功事例も見ることができる。
今までだったら
知ることのできなかった人の考え方や、
ビジネスのやり方も知ることができる。
新しいサービスも、商品も、技術も、
毎日のように出てきます。
もちろん、情報が多すぎるという問題もあります。
全部を見ていたら、
それだけで一日が終わってしまいますからね。
だから、
「情報が多い=チャンスが多い」
と単純に言えるわけではありません。
でも、その中には、
自分の仕事を変えるきっかけになるものも、
自分の考え方を変えるものも、
新しい人との出会いにつながるものも、
たくさんあるはずなんです。
それなのに、
「自分には関係ない」
「自分には無理だ」
「これは大きな会社の話だから」
「そんなこと、自分にはできない」
と、見つけたものを自分から捨ててしまうことがあります。
私は、ここに一つの思い込みがあるんじゃないかなと思っています。
チャンスがないのではなく、
チャンスだと思って見ていない。
そんなことがあるんじゃないでしょうか?
例えば、道端に植物の種が落ちていたとします。
その種を見ても、
「なんだ、種か」
と思って通り過ぎる人もいる。
でも、
「これ、植えたらどうなるんだろう?」
と思って拾う人もいる。
土に植えてみる。
水をやってみる。
しばらく待ってみる。
最初は何も起こらないかもしれません。
「やっぱりダメだったかな」
と思うかもしれない。
でも、時間が経つと芽が出て、
やがて花が咲く。
振り返ってみれば、
「最初に拾ったあの種が、
ここにつながっていたんだ」
ということになる。
私は、チャンスって、
こういうものなのかもしれないと思っています。
最初から、
「これは大きなチャンスです!」
と分かる形で目の前に現れるとは限らない。
むしろ、
「これって何になるんだろう?」
くらいのものだったりする。
だから、気づかなければ、
そのまま通り過ぎてしまう。
そして、
「自分の周りにはチャンスがない」
と思ってしまう。
でも、実際には、
そこに種が落ちていたのかもしれません。
もちろん、全部の種を拾う必要はありません。
全部植えたら、それこそ大変です。
どの種を植えるのか。
どの種は今は植えないのか。
そこを選ぶことも大切です。
ただ、そのためにはまず、
「種があるかもしれない」
と見える状態になっている必要があります。
私は、コーチングには、
その「見える状態」を
つくる役割があると思っています。
「今までチャンスがなかった」
という考えを、
いきなり否定するわけではありません。
「そう思っているけど、本当にそうなんでしょうか?」
と、少しだけ疑問を持ってみる。
「最近、気になったことはありませんか?」
「誰かから何か言われませんでしたか?」
「今までやったことの中で、意外とうまくいったことはありませんか?」
「もし、それを別の使い方をするとしたら?」
そんなふうに話していると、
「あれ?」
と、何かが出てくることがあります。
「そういえば、前にお客様からこんなことを言われたな」
「そういえば、あの人から一緒にやらないかと言われたことがある」
「そういえば、あの商品、別の使い方ができるかもしれない」
今までだったら、ただ通り過ぎていたものが、
「あれ、これってもしかしてチャンスなんじゃない?」
に変わる。
私は、ここが大事なんじゃないかなと思っています。
コーチがチャンスを持ってきて、
「これをやってください」
と言うわけではありません。
本人の周りに、
もともとあったものに気づいてもらう。
そして、
「これを選んだら、どうなりそうですか?」
と、一緒に考える。
そこで初めて、
「やってみようかな」
という選択肢が生まれる。
もちろん、やってみた結果、
思ったようにいかないこともあります。
それはそれでいい。
種を植えたからといって、
必ず花が咲くとは限りません。
水の量が足りなかったのかもしれない。
植える場所が違ったのかもしれない。
そもそも、その種が自分には合わなかったのかもしれない。
でも、植えてみなければ分からない。
そして、一つ植えてみた経験があるから、
「じゃあ、次はこっちを植えてみよう」
という発想も生まれてきます。
私は、成功って、最初から「大きなチャンス」を
見つけた人だけが手に入れるものではないと思っています。
身の回りにある小さな種に気づく。
一つ拾ってみる。
植えてみる。
育ててみる。
そして、また次の種を見つける。
そうやって少しずつ、自分の選択肢を広げていく。
その結果として、
気がついたら、
「以前とは全然違うところに来ていた」
ということが起こるのかもしれません。
だから私は、
「チャンスがない」
と感じているときほど、
チャンスを探しに遠くへ行く前に、
一度、自分の足元を見てみるのも
いいんじゃないかなと思っています。
もしかしたら、
まだ拾っていない種が、
すぐそこに落ちているかもしれません。
ただ、
今までの思い込みが邪魔をして、
「これは自分には関係ない」
と見過ごしているだけかもしれない。
コーチングは、その思い込みを少しずつ外して、
今まで見えていなかったものを見えるようにする。
そして、
「これ、ちょっとやってみようかな」
と、自分で選べる状態をつくる。
私は、それもコーチングの大きな価値の一つだと思っています。
チャンスは、どこか遠くにあるものではなく、
実は、すでに自分の周りにたくさん落ちている。
あとは、それに気づいて、
一つ拾ってみるかどうか。
そして、その種を植えてみるかどうか。
そこから、今までとは違う未来が始まるのかもしれません。


