【引き算コーチング】「その小さなイライラを、一つ減らしてみる」

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。

コーチングでは、
仕事のことだけを
話しているわけではありません。

経営者の方と話をしていると、
仕事とは直接関係のないことが、
実は仕事にも影響していることがあります。

家庭のことだったり、
子どものことだったり、
人間関係だったり。
本人にとっては、
そんなに大きな問題ではない。
でも、毎日のように繰り返される。

そういう小さな「気がかり」って、
意外とエネルギーを使うんですよね。

あるクライアントさんから、
子どものことでイライラしてしまう、
という話を聞きました。

まだ子どもが小さいので、
日々いろんなことがある。

その中の一つが、靴でした。
出かけて帰ってくる。
玄関を見ると、
子どもたちの靴がバラバラになっている。
それを見ると、
どうしても嫌な気持ちになる。
「靴を揃えなさい」
と言う。

言えば、そのときはやる。
でも、また次の日には
バラバラになっている。

また言う。
またバラバラになる。
これが続くと、どうなるか。
靴がバラバラになっていること自体は、
そんなに大きな問題じゃないんですよね。
でも、それを見るたびに、
「ああ、またか」
と思う。

そして、また言わなきゃいけない。
そうやって、
小さなストレスが積み重なっていく。
私は、それも一つの「気がかり」だと
思いました。
だったら、この問題を
どうしたら減らせるんだろう。

そこでセッションの中で、
「子どもたちが、
喜んで靴を揃えるようにするには、
どうしたらいいんでしょうね?」
というような話をしていきました。

すると、そのクライアントさんから、
ふっとアイデアが出てきました。
「それなら、
 壁にアンパンマンの絵を貼って、
 アンパンマンに言ってもらったら
 いいんじゃない?」と。

「帰ったら、靴をちゃんと揃えてね」
と、アンパンマンに言わせる。

子どもたちが好きなアンパンマンなら、
親から言われるよりも、
やってくれるかもしれない。

そう考えたわけです。
私は、
「ああ、それ、いいですね」
と思いました。

そして実際にやってみた。
すると、
子どもたちがアンパンマンを見て、
靴を揃えるようになった。
もちろん、
毎回完璧にできるわけではありません。

でも、揃えなかったときには、
「アンパンマン、なんて言ってたかな?」
と、アンパンマンのところに
意識を向けることもできる。
これって、面白いですよね。
「靴を揃えなさい!」
と、親が何度も言い続ける方法もある。

でも、それ以外にも方法があった。
しかも、子どもたちにとっては、
そのほうが楽しい。
そして、何度も繰り返しているうちに、
靴を揃えることが習慣になっていく。

習慣になれば、それが当たり前になる。
それが、その家の文化みたいなものに
なっていくのかもしれません。

そして何より、
クライアントさん自身のストレスが
一つ減った。
私は、こういうことも
「引き算コーチング」だと思っています。

何か新しいことを増やしたわけではありません。
むしろ、毎日の中にあった
小さなイライラを一つ減らした。
・「また言わなきゃ」
・「なんでやってくれないんだろう」
という気持ちを減らした。

そうすると、その分だけ、
使えるエネルギーが残ります。

これは仕事でも
同じなんじゃないかなと思うんです。

仕事で成果を上げようとすると、つい、
「何をもっとやろうか」
と考えます。

新しいことを始めたり、
勉強したり、営業を増やしたり。
もちろん、それも大切です。

でも、その前に、
「今、自分のエネルギーを
奪っているものは何だろう?」
と考えてみる。
仕事とは関係のないことでも、
毎日少しずつ気になっていることがある。

それが頭の片隅にずっと残っている。
そういうものを一つ減らすだけでも、
仕事に向けられるエネルギーは
変わってくるかもしれません。

今回のクライアントさんの場合は、
たまたまそれが子どもの靴だった。

そして、アンパンマンという、
とても身近なところに答えがあった。

これも、一人で考えていたら、
「子どもにちゃんと言い聞かせるしかない」
と思っていたかもしれません。
でも、コーチングで一緒に考えることで、
「子どもが喜んでやる方法はないだろうか?」
と、コーチの質問で意識の方向が変わった。

すると、今まで考えたことのなかった方法が
出てきた。
そして、実際にやってみたら、うまくいった。
これが、また一つの成功体験になります。
「考え方を変えたら、うまくいった」
という経験です。

私は、こういう小さな成功体験って、
結構大事だと思っています。
大きな問題を一気に解決することだけが、
コーチングではない。

毎日の中にある、小さなイライラ。
小さな気がかり。
「まあ、仕方ないか」と、
そのままにしているもの。
そういうものを一つずつ見つけて、
「これ、減らせないかな?」
と考えてみる。

一つ減る。
また一つ減る。
そうすると、
気がついたら、
以前より少し楽になっている。

そして、空いたところに、
本当に大切なことに使えるエネルギーが
残っている。 

私は、それも「引き算」の
大きな意味なんじゃないかなと思っています。

何かを足して、自分を変える。
頑張って、もっとできるようになる。
それだけじゃなくて。

今ある小さなマイナスを、一つ減らしてみる。

案外、そのほうが簡単なこともあるんですよね。

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山根浩二
専門家

山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

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