【引き算コーチング】「やったことがない」と「できない」は違う
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
何かを決めるとき、
私たちは意外と少ない選択肢の中で
考えていることがあります。
「Aにするか、Bにするか」
二つの選択肢があれば、
そのどちらかを
選ぶことはできます。
でも、決めたあとになって、
「本当にこれでよかったのかな」
「他にもっといい方法が
あったんじゃないかな」
そんな気持ちになることがあります。
選んだこと自体に
問題があるわけではないんです。
ただ、まだ見ていない選択肢が
あったかもしれない。
そこが気になってしまうんですね。
だから私は、コーチングの中で、
すぐに答えを決めないことがあります。
まず、一度選択肢を広げてみる。
「この視点から考えたらどうですか?」
「こっちの立場だったらどうでしょう?」
「他にはないですか?」
「もう少し考えてみましょうか」
そんな質問をしながら、
クライアントの中にある考えを
引き出していきます。
最初は、
「これと、これです」
と言っていた人が、
「そういえば、こんな方法もあるな」
「いや、こういう考え方もできますね」
と、少しずつ選択肢を増やしていく。
ここで大事なのは、
コーチが新しい答えを
教えることではありません。
クライアント自身の中にあるものを、
質問によって引き出していくことです。
一人で考えていると、
「まあ、このくらい考えればいいか」
となってしまうことがあります。
自分では分かっているつもりですし、
わざわざ細かいところまで
掘り下げようとはしません。
でも、コーチが横にいると、
「他には?」
と聞かれる。
そこで、もう一度考える。
すると、今まで出てこなかったものが出てくる。
そして、また、
「他には?」
と聞かれる。
ちょっとしつこいですよね(笑)。
でも、その「もう一回考えてみる」が、
案外大事だったりします。
そうやって、
一度できるだけ選択肢を広げてみる。
例えば大きな選択だとしても
最低でも3つの選択肢を
目の前に並べる。
そして、今度はそこから引き算を
していきます。
・「これは本当に必要なのか」
・「これは自分がやることなのか」
・「これは今やることなのか」
・「この中で、
自分が一番大事だと思うものは
どれなのか」
いろいろな角度から眺めて、
少しずつ絞っていく。
そして最後は、
「じゃあ、今のあなたなら、
どれを選びますか?」
と聞く。
ここで、コーチが
決めるわけではありません。
「これが正解ですよ」
と教えるわけでもありません。
最後の一つは、
クライアント自身に決めてもらう。
私は、ここがコーチングの
一番大事なところの一つだと
思っています。
なぜなら、
自分で決めたことと、
人に決めてもらったことでは、
納得感が全然違うからです。
誰かに、
「こっちがいいですよ」
と言われて選んだものなら、
うまくいかなかったときに、
「言われたからやった」
と言うことができます。
でも、自分で考えて、
自分で選んだのであれば、
そうはいきません。
自分が決めたことの責任は、
自分でしか取れない。
でも、それでいいんだと思います。
その代わり、
「自分で決めたんだから、やってみよう」
という力が出てくるからです。
もちろん、
自分で決めたからといって、
必ずうまくいくわけではありません。
未来のことですから、
どんなに考えても、
結果までは分かりません。
でも、考えられる選択肢を
一度広げてみて、
その中から自分で絞り込んで決めた。
そういうプロセスがあれば、
結果が思った通りに
ならなかったとしても、
「じゃあ、次はどうしようか」
と考えやすくなるんじゃないかなと
思います。
私はコーチングというのは、
答えを与えることではないと
思っています。
むしろ、
「今、見えている選択肢だけで
本当にいいですか?」
と、一度立ち止まってみる。
そして、いろいろな視点から考えてみる。
選択肢を広げる。
そこから、今度は引き算をして、
一つに絞っていく。
その最後の一つを、自分で決める。
その繰り返しなのかもしれません。
もし今、
何かを決めようとしているけれど、
どうもスッキリしない。
そんなことがあるなら、
すぐに決めなくても
いいかもしれません。
まずは、
「他にはないかな?」
と、もう一度考えてみる。
そして、できるだけ出してみる。
全部出したからこそ、最後に、
「私はこれでいこう」
と決められることがあります。
答えを見つけるというより、
**自分で納得して、
一つを選べるところまで、
一緒に考えていく。**
私にとって、コーチングは、
そんな時間なのかもしれません。


