指先を器用に操れるようにしておく
「どうしたら、この子の力を伸ばせますか?」
長年たくさんの親子を見てきて、
何度もいただいてきた質問です。
そのたびに私は次のようにお答えしています。
子どもの力を伸ばすために必要なのは、
教材だけではありません。
プリントを何枚したか。
何歳で文字が書けたか。
どれくらい先取りできたか。
もちろん、それも一つの経験ではあります。
でも、
それだけで子どもの力が育っていくわけではありません。
日々、どんな言葉をかけるのか。
できないとき、どのように待つのか。
どこまで手を貸すのか。
どんなところを認めるのか。
どんなタイミングで声をかけるのか。
子どもの発達をどう見るのか。
そうした一つ一つの関わりが、
子どもの心と能力を育てているのです。
そして、
その関わり方を選んでいくの親御さんです。
だから私は、
子どもに学ばせることと同じくらい、
親が子育てを学ぶこと
を大切にしています。
私は長年、
たくさんの親子の成長を見てきました。
幼児期にかけられていた言葉。
家庭での小さな習慣。
困ったときの親の対応。
失敗したときの対応。
それが数年後、
中学生、高校生になったときの姿へつながっている。
そんな「原因と結果」を、
何度も見てきました。
だからこそ、
「もっと早く知っていたら・・・」
という保護者様を、
できるだけ少なくしたいと思っています。
難しい知識をたくさん覚える必要はありません。
子どもの発達を知ること。
心の育ちの順序を知ること。
能力の引き出し方を知ること。
言葉の持つ力を知ること。
その一つ一つが、
毎日の子育てを確実に変えていきます。
例えば
「プリントが進まない」
そんな小さな困りごとも、
実は子育てを見直す大切な入り口なのです。
子どもだけを変えようとするのではなく、
「私は、この子のことをもっと知ってみよう」
「言葉がけを変えてみよう」
そう思ってもらえたら、
私はとても嬉しいです。
親が学ぶと、
子どもの見え方が変わります。
見え方が変わると、
言葉が変わります。
言葉が変わると、
親子の関係が変わっていきます。
そして、その積み重ねが
子どもの未来を照らしていくのだと思います。


