「ないないおばけ」になっていませんか?
「子どもを認めましょう」
子育ての中でよく聞く言葉ですが、何をすれば「認めた」ことになるのか、わかりにくいと感じる方もいるでしょう。
「認める」とは子どもの言ったこと、したこと、作ったもの、書いたもの、
選んだものすべてに敬意を払う、ということですが、
今回はその中でも見落としがちな
「子どもの作品」
「子が拾ってきたもの」
に関してお話しようと思います。
私は、子どもが作ったものや大切にしているものをどう扱うかに、
「認める」の一つが表れると考えています。
大人には不要に見えても、子どもには意味がある
子どもが描いた絵、書いた文字、作った工作。
家に持ち帰った石ころや棒切れ、お友達からもらった小さな紙。
大人には、保管場所に困るものや、もう不要に見えるものもあります。
しかし子どもにとっては、「自分で作れた」という喜びや、見つけたときの発見、
お友達との思い出が結びついているかもしれません。
その意味を知らないまま、親の判断だけで手直ししたり処分したりすると、
子どもは自分の思いまで軽く扱われた
ように感じることがあります。
作品を評価する前に、まず「子どもが心をこめて作ったもの」として受け取ることが大切です。
「全部残す」ことが正解ではない
家庭には、収納の限界があります。
汚れたものや危険なものを、そのまま置いておけない場合もあります。
子どもを認めることは、子どもの希望をすべて受け入れることとは違います。
大切なのは、
大人が結論を出す前に、子どもの思いを聞くことです。
たとえば、
「これは大事なものなの?」
「どんなところが気に入っているの?」
「ここに入る分を残すなら、どれを選ぶ?」
と尋ねてみます。
捨てる必要がある場合も、その理由を伝え、写真に残す、一定期間飾るなど、
子どもと一緒に方法を考えられます。
衛生や安全に関わるときは、大人が必要な判断をしながらも、
その子の気持ちを置き去りにしないことが大切です。
子どもの作品は、先に「直す」より「聞く」
子どもの絵や文字を見ると、つい「ここを直したらもっとよくなる」と言いたくなることがあります。
けれども、子どもが何を表現したかったのかを聞く前に大人が手を加えると、子ども自身が作ったという喜びが薄れてしまうことがあります。
「ここを描いたんだね」
「これはどんなお話なの?」
まずは作品を見て、子どもの言葉を聞く。
そのあと、子どもが助けを求めているなら
必要な手助けをします。
毎日の小さな場面に「認める」がある
私は「認めて、ほめて、愛して育てる」という言葉を、とても大切にしています。
「認める」は、特別なほめ言葉を探すことだけではありません。
子どもの作品を本人の大切なものとして扱うこと。
子どもの持ち物を勝手にいじったり捨てたりしないこと。
家庭の都合を伝えながら、一緒に片づけ方を考えること。
そのような毎日のやり取りを通して、
子どもは「自分の思いを聞いてもらえる」と感じていくのではないでしょうか。
子どもが何かを大事そうに持っているとき、
「それはあなたの宝物なの?」
「それ、どんなところが好きなの?」
と聞くところから始めてみてください。


