子どもの頃の対応が大切なわけ~子育て中のお母さんたちへ~
完璧じゃなくていい子育ての心理学
子どもを叱った後、寝顔見ながら「今日もまた怒ってしまった」と胸が痛くなる。そんな夜を過ごしていませんか?
真面目で、子どもの事を一生懸命考えてるお母さんほど「もっとちゃんとしなきゃ」「私の育て方のせいかもしれない」と自分を責めてしまいます。けれど先にお伝えしたいのは、自分を責めてしまうのは、あなたがダメな母親だからではなく、それだけ子どもと真剣に向き合っている証拠だということです。
なぜ、子育て中は自分を責めやすくなるのか
子育ては、答えの無い選択の連続です。叱り方も、甘えやかし方も、正解が見えないまま毎日決断を重ねていく。そのうえ
・SNSを開けば、誰かの「理想の子育て」が目に入る
・ママ友との会話で、つい自分と比べてしまう
・「小さい頃の関わりが大事」という情報が、逆にプレッシャーになる
こうした環境の中で、多くのお母さんは知らず知らずのうちに「完璧な母親」という、誰も達成したことのない基準を自分に課してしまいます。基準が高いところにあるほど、届かない自分を責める機会も増えていくのです。
「頑張るお母さん」ほど苦しくなる、ひとつの理由
カウンセリングの現場でお会いするお母さんたちには、ある共通点があります。それは、子どもの気持ちには驚くほど敏感なのに、自分自身の気持ちには驚くほど鈍感だということです。
子どもが泣けば「どうしたのかな」とすぐに気づけるのに、自分が疲れていることには「まだ頑張れる」と蓋をしてしまう。子どもの機嫌には一喜一憂するのに、自分の機嫌は後回しにしてしまう。
これは、あなたが子どもを大切にしている何よりの証です。ただ、その優しさの矛先が自分自身にだけ向かないままだと、心はゆっくりと消耗していきます。そして心が疲れている時ほど、私たちは些細なことでイライラしたり、必要以上に自分を責めたりしてしまうものなのです。
「今日少し自分を責めすぎているかも」に気付くサイン
次のような感覚が続いている時は、頑張りすぎているサインかもしれません。
1.子どもに強く言ってしまった夜、何度も同じ場面を思い出してしまう。
2.他のママと比べて「私はできていない」と感じることが増えた
3.子どもが少し不機嫌なだけで「私のせいだ」と感じてしまう
4.「ちゃんとしなきゃ」が口癖のように頭の中にある
5.自分のための時間をとることに、罪悪感を覚える
ひとつでも当てはまるものがあれば、それは性格の問題ではなく、心が少しお疲れのサインです。
完璧じゃなくていい、という考え方の本当の意味
「完璧じゃなくていい」と聞くと「もっと手を抜いていい」という意味に聞こえるかもしれません。でも、ここでお伝えしたいのはそういうことではありません。
大切なのは子どもにとって完璧な親であることより、機嫌のいい時間が多い親であることです。多少至らないところがあっても、あなたが穏やかに笑っている時間が多い方が、子どもの心にはずっと安心が育ちます。
そしてその安心の土台になるのが、あなた自身が「今日もよくやった」と、自分に対して少しだけ優しくなれる視点です。これは甘えではなく、子どもへの愛情を長く、安定して注ぎ続けるために必要な、いわば心の安全基地をあなた自身の中にも持つということなのです。
自分を責めそうになった時に、心の中で置き換えてみて欲しい言葉
・「私のせいだ」→「今日はたまたま、余裕がなかっただけ」
・「ちゃんとできていない」→「これで十分、頑張っている」
・「もっと優しくするべきだった」→「気づけた自分は、ちゃんと子どもの事を見ている」
言葉やを変えることは、事実をごまかすことではありません。同じ出来事を、少しだけ自分に優しい角度から見つめ直す練習です。この練習を重ねていくと、不思議と子どもへの関わり方にも、少しずつ余裕が戻ってきます。
自分を責めてしまう夜がある、というだけで、あなたはすでに十分すぎるほど子どもと向き合っています。だからこそ、その真面目さや優しさを、これからは少しだけ、自分自身にも向けてあげてほしいと思います。
もし「頭ではわかっていても、ひと人ではなかなか難しい」と感じている時は、自分を責めない子育ての土台を学べる場もご用意しています。詳しくはHPにてお問い合わせください。


