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飯塚和美

心についた癖や行動を取り除き生きやすくするカウンセラー

飯塚和美(いいづかかずみ) / 心理カウンセラー

カウンセリングルーム『大空』

コラム

子供の将来「本当に必要なものは見えていますか?」

2019年8月15日 公開 / 2021年2月19日更新

テーマ:子育てで悩んだら

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 子育て悩み相談

こんにちは、今日は子育てのお話をしたいと思います。

最近のご相談で「自己肯定感の無い人が増えている」というお話をしていると思いますが、その中に親御さんの高い要求が原因の場合があります。

どういうことかというと、「この方が将来的に良いから」と親がどんどん先へ先へと子供の進む道を決めて、もっともっとと要求し続ける場合です。もちろん親は「これが子供にとってベスト」だと思っています。

先日カウンセリングをした大学生は、「もう頑張りきれない」と泣いていました。本当はやりたいことがあったのに「この方が良い」と親が決めた高校を受験して勉強について行くのも大変な上、またすぐに大学受験、そして就活や卒業論文。苦手なことを次々にがんばり続けなければいけなくて、精神科で薬をもらって飲んでいるけれど、もう無理、もう動くことができないということでした。

親も子供の努力を評価しているはずなのに、甘くすれば成績が落ちてしまう、良い大学、学部、将来安定した収入のための会社選びまで、ひとつクリアするごとに次々高い要求をしてしまいます。確かに、今は頑張るとき、将来少しでも楽になるようにという思いからだとは思いますが、達成感を味わう間もなく、次々に「もっと、もっと頑張りなさい」と言い続けられれば心が弱ってしまいます。

自分が好きで選んでいたなら少しはモチベーションも上がりますが、「これをやりたい、やりたかった」という思いは、うまくいかない事があるとますます強くなり、どんどん気力を奪います。最初は小さい変化ですが、見逃して「もっと、もっと」を続けていると、睡眠障害、不安、学校に行くことも仕事をすることもできなくなってしまいます。

人は我慢し続けると、爆発するか、それができなければ体に来てしまいます。中には自分の体を傷つけたり、摂食障害、色んな形でSOSが出てしまいます。

「今は頑張る時」・・・でも、心が病気になってしまっては何にもなりません。学校を卒業することも、就職することもできなくなります。

良い学校に入って欲しいのも良い会社に就職して欲しいのも・・・本当は子供が幸せになって欲しいからではないでしょうか。

もし、お子さんにSOSの兆候が現れたら、今一度自分たちの接し方はどうだろうかと振り返ってみてください。他人からどう見られるか、親戚に何を言われるかを気にするより先に「自分の子供はどうすることが幸せなのか」を第一に考えてみてください。


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