心を辛くする「悪い思考」をやめてみる
に
家族から受ける影響
大人に成長する過程での子供時代は、心が柔軟で影響を受けやすい時期でもあります。そのため育っていく環境が大きく影響してしまいます。
自分が育った環境の中で、長い時間をかけて、行動、感情、思考や人間関係の作り方などが基礎として残り、大人になっても無意識に日常の行動として出てきます。もちろん、その子供の持つ、生まれ持った気質などもあるので、同じ環境で育っても、違った物の考え方や行動などの差は出てきます。
生まれつきの素質や気質、育った環境、人間関係などの要素が絡み合い、性格が作られますが、どのような影響が出るのか少しお話ししたいと思います。
子供を肯定しない家族
他人や兄弟などと、いつも比較され、差別されたり、悪いことは自分のせいにされたりして育つと、「自分は劣っている、間違っている」と思い込んでしまいます。いつも抑圧され、嫌みや皮肉、批判をされていると、罪の意識ができ、良い子でいなければ批判、拒絶されるという不安感が植え付けられてしまいます。
他人が自分の事を「悪く思っている」と疑ったり、自信が持てなかったり、思い込みで恨んだり、猜疑心から少しの事でも大きなことに感じられたり、防衛的になったり攻撃的になったりします。自己が発達せず、自分は「そのままであってはいけない」という無言のメッセージを受け取り、自分に対して批判的になることもあります。
親の期待が大き過ぎる家庭
親の期待にそえるような能力や素質、興味がある人は良いのですが、本当の自分と期待されている自分にギャップが出来るなどの問題を抱えます。能力以上の事を要求されたり、自分自身とはかけ離れたことを期待されると、自暴自棄になったり、自信を無くしたり、完璧を求めて脅迫的になる場合もあります。
子供を甘やかしすぎる家族
子供を肯定的に育てるのは良いのですが、過度に甘やかしすぎると、自分を抑制する力が育たない場合があります。自分の欲しいものが手に入らないと感情を爆発させて怒ったり、相手の気持ちを全然考えない自分本位になったりします。
親に日常的な事を何もかもやってもらっていた人は、日常の基本的な事さえも出来なくなることもあります。そして過保護に育ったために、世間に出て初めての挫折を味わうと、そのまま立ち直れなく、精神力が弱くなることもあります。一人立ちできず、親に聞かないと自信が無かったりマザコンになったりして、結婚相手と一人前の大人として付き合えないこともあります。
次回は、【子供を否定する家族】【依存症の家族】の話をします。
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