カウンセリングに来る方たちの相談について
今日は【子供を愛せない親・愛されていないと思う子供】についてお話しします。
たまにカウンセリングにいらっしゃる方で「子供を愛せない」という人がいます。
ある人は「子供を見ているとイライラしてどうしようもない」と言い、ある人はあることをきっかけに「憎くなった」「一緒に居たくなくなった」と言います。
でも、そう言いながらも「自分が居ないと仕方ないから一緒にいる」と言う人もいて、その話をよく聞いてみると「子供と居るのが苦痛」と言いながら、いつも離れられない理由を見つけては側に居たりとちょっと矛盾している事もあります。
その反対にまったくそばに居られない、子供を見るのが苦痛だと言う人もいます。
それでも本当は、自分でも気づかず嫌いだと思う子供に愛情を持っていることが多いのです。
子どもたちからすれば、口に出さずともそう思われ続けていたらたまったものではありません。
無条件に愛されるべき存在なのに、拒絶されたり疎ましく思われたり・・・
自分の思い通りにならなかったからと言って、居なくなったらいいなんて言われても困るし傷つきます。
そういう親を持った子どもたちは、親に好かれようと親の好む事を選んでやったり、親に認めてもらいたくて一生懸命頑張ったり、親に自分を見てもらいたくて問題行動をしたりとさまざまな形で自分を見て欲しい、愛されたいとサインを送ります。
そして愛されないと思う事が自己肯定感を持てない事になり、その後の生き方の問題に通じてしまう事が多いようです。
その一方、愛せないと思う親にも理由があります。
ある人は、子供を通じて自分の思い出したくない幼少時代を思い出してしまうために子供を拒絶します。
ある人は、ある事がきっかけで親の暴力を思い出し、それが子供に暴力をふるった親と重なり、それまで愛してきたはずの子供が急に怖くなったり、憎くなったりしてしまいます。親に向かう憎しみの気持ちが子供に向かってしまうのです。
悲しい事に「子供を愛せない」という親もまた、傷ついた子供時代をそのまま抱えて立ち直れずにいる場合も多いのです。
それでも「愛されていなかった」と思う子供時代を送った人のカウンセリングをしていると、そうでもなかった過去が見えてくる事もあります。
例えば親が子供にどう接したらいいかわからない場合、子供が望むような反応ができずに傷つけてしまう事もあります。
「悪いことをしても関心を持ってもらえなかった」という話の中に、親の愛情が全くなかったのではなく、親自身が子供に拒絶されるのを怖がって何も言えない場合もあるのです。
子供の目線では「完璧な大人」に見えていた親も、実は子供以上に恐怖心を抱いていたり、葛藤していたり、不完全な大人で未熟な場合もたくさんあるのです。
親も間違えを起こすし、悩むし、泣くし、迷うし「完璧」ではありません。
自分が傷つきやすいから、相手の反応が怖くて素直になれなくて、お互いに誤解してすれ違っている親子も多く居るようです。
傷ついた子供の心を受け止めずに癒される経験もないままにしていると、その思いはふたをしても、見ないようにしても、何かのきっかけでその辛い感情が湧き出してしまいます。
もし、自分でコントロールできずにそんな心を抱えて辛い思いをしているなら、カウンセラーの力を借りるのも方法のひとつです。
(ホームページの「カウンセリングについて」を参考にしてくださいhttp://kiaozora.com/)
【おすすめコラム】
「家族だから」の思い込みから解放されましょう
虐待が起きる要因
思うようにならない子育てで、イライラして辛くなってはいませんか?
親しい人へ「分かってもらえない」伝わらない気持ち
どうにもならない心、つらい思いや悩みを抱えている方、孤独感がある方、思い切ってカウンセリングに来ませんか?
どんな話でも大丈夫です。一人で苦しまないで、一緒に少しでも楽になれる解決策を探しましょう。心を支えるお手伝いをさせてください。
ALM勇気づけ勉強会(ワークを中心に分かりやすいアドラー心理を基礎にした勉強会)を始めました。
人間関係改善、自分を変えたい人、子供の育て方が変わる講座です。
ご興味のある方は下記までお問い合わせください。
〈 カウンセリングルーム大空 〉
川口駅西口3分
営業時間 平日10時~17時
休日、時間外カウンセリング可(予約していただければ休日含め時間外もカウンセリングいたします)
携帯 090(8316)6127 (非通知設定は繋がりません)
電話 048(291)9853
http://kiaozora.com/
メール kioozora@gmail.com