あなたは本当に嫌われているのですか?

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:考え方を変えてみる

こんにちは、久しぶりのコラムになります。

今日はカウンセリングに来られる方に多い、「嫌われている」という思い込みについてお話しします。

カウンセリングをしていると、よく「私はいつも嫌われてしまう」という言葉を耳にします。

でも、お話を聞ていくと、本当に嫌われている様な場面はあまり見えてこないことが多いのです。たいていは「嫌われそうだから自分から離れていく」ことが事実のようです。

例えば
何人かで話をしている場面を見た時…「自分は仲間に入れない」と思ってしまう。
昨日、感じよく話していた人が、他の人と楽しそうにしているのを見た時…「自分と話しているより楽しそう。自分とは無理に話していたんだ」と思ってしまう。
・・・「その証拠に今日は話しかけてくれない」と落ち込む感じです。

こうなると本人は気付いていませんが、「話しかけづらいオーラ」が出てしまいます。何となく沈んだ雰囲気、うつむき加減だったり目をそらしたり、本当は嫌われているのではなく、話しかけづらい雰囲気で人を寄せ付けていないのです。


多分そう思ってしまう場合は、以前人間関係で嫌な目にあったり否定され続けた過去があり、人とかかわることに自信が持てないのだと思います。

昔の自分と今の環境は違うことを認識しましょう。例えば、自分の事を良く思っていないと思われる同僚。その人は社交的、自分も悪く言われていると思う場合でも、本当に自分の悪口を言われているかは分かりません。

もし、本当に言われていたとしても、聞いた人が100%信じて、同じように悪く思う人がどれだけいるのでしょうか?大人なのでいちいち反論しませんが、とりあえず話を合わせていたリ、親しそうに見えても実は警戒している事もあります。

「自分は嫌われている」という思い込みを外しましょう!

そして人と接する場合、人に合わせて態度を変えるのをやめてみましょう。同じトーンで人と接していると、状況が変わることがあります。

例えば、「挨拶しても返事もない」という事があっても、とりあえず相手が挨拶してもしなくても「自分は挨拶すると決める」とか、感受性が強くても「気付かない振り」「鈍い振り」をして、誰にでも同じように接してみるのです。

自分が変わらず同じトーンで接していると、相手が変わることもあります。相手に合わせて気を使っていても良い方向に向かうことは少ないのです。それに気を使いすぎて疲れてしまいます。

それから、少しやってみて「やっぱり駄目だ」と決めつけるのではなく、やり続けてみることが大切です。

人間関係を怖いと思っているかた、うまくいかないと思っている方はぜひ試してみてください。「嫌われるかも、嫌われる」と思ってしまう思い込みを変えると、少しは生きやすくなると思います。


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飯塚和美(心理カウンセラー)

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