誰にでも起こりうる不登校~学校に行かない子どもたち

飯塚和美

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テーマ:悩んだ時の対処法

今日は不登校についてお話しします。

 現代の不登校は昔と違い、様々な背景や要因が考えられるとされています。
・いじめ、教師との関係などで、学校生活に明らかに原因があって登校できないタイプ
・無気力で強く行かせるようにすると行けますが、長続きしないタイプ
・非行グループなどに入って登校しないタイプ
・学校に行く意義を求められなくて、自分の好きなものを選んでいかないタイプ
・登校の意思があっても体の不調を訴えて登校できない、漠然とした不安、情緒的混乱で登校できないタイプ
・不登校が続いていて、複合的で理由がよく分からないタイプ
などが考えられています。

 昔は、小学校低学年の子供に多く見られ、両親から長時間離れる「分離不安」や「学校恐怖」が要因と考えられていましたが、近年では様々な階層、年代で見られ、一概に不登校の要因は個人の問題だけとは考えられなくなりました。

 近年では「不登校は誰にでも起きうる問題」とも言われるようになっています。背景も、要因も、不登校に対する反応も様々で、まだまだ一般的理解は浸透してはいませんが、「学校に行かない」と言う生き方も認められるようになりました。
 保健室や相談室登校、放課後登校を認めている学校もあり、クラスとは異なりますが、学校に行きながら復帰へのタイミングを計る場合もあります。

 そして、学校以外の場所の選択も増えました。
・フリースクール(子供の居場所を提供している民間施設)
・適応指導教室(不登校児童の学校復帰を支援する取り組みをしている教育委員会によって運営されている)
・サポート校(通信制高等学校に在籍する生徒を受け入れ、卒業するのに必要な単位取得を援助する教育施設)
・都道府県、市町村主催のキャンプ(不登校対策の一環として、不登校の子ども達を集めて数日間共同生活をする)

 不登校は親や本人が「行かせなければ」「行かなくては」と言う『行く』しかない思いでいると、焦って追いつめられてしまいます。親も「学校に行かせる事」だけに執着してしまうと、それにこたえられない子供は、「行けない自分をダメな人間だ」と人生が終わったように感じてしまう場合もあります。
 視野を広め、その子供なりの社会参加が出来る「居場所」を見つけ、誰かとかかわれる場所を見つけることも、場合によっては前に進める大切なプロセスになります。
 不登校の親は、自分を責めてしまい、孤立して一人で抱えて悩む方も多いので、誰かに相談できる場所を見つけることもお勧めします。



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