長期間放置したパソコンの電源が入らない・起動しない、動作が遅い原因と対処法

古賀竜一

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テーマ:機器と端末の管理と保守

長期間放置したパソコンが起動しない


長期間放置していたノートパソコンは、バッテリーが深く放電していることがあります。こうなると、突然電源コードを挿し込んでもすぐには正常な状態に戻らず、電源管理回路や保護機能の影響で正常起動できないことがあります。

そういった場合、スイッチを入れてもメイン基板のPOSTという診断機能で異常と判断され、電源が入らなかったり起動に失敗することがあります。まずはしばらく充電を行い、電源状態が安定してから起動を試す必要があります。

これはスマホやタブレットでも同じような現象が起きることがありますので、反応がない状態で何度も電源スイッチを連打しないようにしましょう。

また、バッテリーが完全に放電している上に、基板上のBIOS用(CMOS)バッテリーも消耗していると、BIOS(基板の制御プログラム※俗にいう「英語の画面」)設定値が初期化されるため、起動に問題が出ることがあります。

これはデスクトップパソコンでも症状が出ます。特に古いPCをWindows10や11へアップグレードしていた場合、SecureBootやTPM、起動方式(UEFI)などを変更しているケースがあり、それらの設定が初期化されることでWindowsが正常起動しなくなることがあります。

再度適切な設定へ変更する必要がありますが、心得がない場合は間違った設定で余計におかしくしてしまう可能性があります。専門家に相談したほうが良いでしょう。

放置パソコンが起動したら動きがおそく激重!


今時のソフトウェアは、常に更新して最新の状態に保ちながら使用するように想定されています。

長期間使わず、しばらく放置していたようなパソコンを起動していきなりネットに繋ぐと、Windowsの更新やセキュリティーソフトの定義更新、各種ブラウザやクラウド同期、その他さまざまなソフトウェアのアップデートが同時に始まり、パソコンの動作は非常に遅くなります。

更新中はパソコンがフル稼働に近い状態へ入ってしまいます。そうなるとマウスカーソルの動きが極端に重くなったり、インターネットブラウザの操作がまともにできなくなることがあります。

特に性能の低いパソコンや古いHDD搭載機では顕著になります。それぞれの更新が終わって使用できるようになるまでは、しばらく待つ必要があります。

放置していた期間によっては、その間の膨大なデータ量の更新が滞っています。それらをすべてダウンロードするだけでも相当の時間がかかります。

ダウンロードが完了しても、インストールが終わるまでには長時間かかることがあり、何度も再起動が行われます。そして、残らず更新を適用して終わらせようとするため、再度同じようにダウンロードと更新が繰り返されます。

また、長期放置していなくても、毎回の利用が15~30分程度で、たまにしか使っていないパソコンでも同様のことが起きます。特にネット回線が遅かったり、起動している時間が短すぎる場合、自動更新処理が終わる前にシャットダウンされてしまうことになります。

そうなると更新が正常に適用されないため、起動するたびに再度アップデートや更新のリトライが起き、重たいパソコンの動作はなかなか改善されません。

ですから、特にネット回線が遅い環境や、古いHDD・メモリー不足のパソコンでは、更新処理自体が追いついていないことがあります。そのため、「毎日使っているけどどうして更新されないの?」という疑問が湧くわけです。

ソフトウェアによっては手動更新を行う必要が


Windows11を始め、インストールされているソフトウェアの多くは自動的に更新が行われるため、ネットに接続してしばらく待っていることで更新作業は完了します。ですが、中には手動更新が必要なものもあります。特にセキュリティー対策ソフトは重要です。

自動バージョンアップが適用されないセキュリティー対策ソフトでよくある勘違いですが、ウイルス定義の自動更新と、ソフトウェア本体の更新の区別がついていない方が多いのです。

ですから、サポート先で更新の必要がありますとお伝えしても、「何もしなくても毎回自動的に更新されているからそんなはずはない」と言われてしまうことがあります。

要するに、アップデートとアップグレードの違いが理解されていないのです。

アップデートとアップグレードの違い


アップデートとは、ソフトウェアのバージョンはそのままに、一部の機能修正や改善、定義ファイルなどを更新することを言います。例えば、バージョンが1でビルドが1.1とすると、バージョンは1のままビルドを1.2へ更新するようなものです。セキュリティーソフトでは、日々の定義更新がアップデートに相当します。

アップグレードとは、ソフトウェアのバージョン自体を1から2へ更新することを言います。Windowsでいう「機能更新」や、大型バージョン更新に近いものです。セキュリティー対策ソフトでも、バージョンの古さによってはサポート対象外となり、定義更新すら配信されなくなることがあります。

長期間放置されたパソコンでは、通常のアップデートだけではなく、ソフトウェア本体のアップグレードが必要になることも多いのです。ですから、セキュリティー対策ソフトが入ってさえいればいいというのは非常に危険な考え方です。

バージョンが自動更新されないソフトウェアは、手動で更新しなければ新しいバージョンへ変更できません。中には、各種ブラウザやAdobe Readerのように、自動更新がタスクスケジュールされているものもありますが、ソフトウェアの中には手動更新が必要なものも数多くあります。

パソコンはメンテナンスを定期的に行う必要がある


パソコンは、せめて週に一度程度は電源を入れ、数時間ほどネットに接続した状態のままにしておくと、自動更新が正常に適用されやすくなります。

パソコンの長期放置は、ライトユーザーのパソコンが重くなったり、トラブルを発生させる大きな原因の一つとなっていますので留意しておきましょう。

冒頭でも言ったように、今時のパソコンは日々最新の状態にして使うように想定されています。

長期放置していなくても、使用しているソフトウェア類やデバイスドライバー類で手動操作が必要なものは、普段からメーカーサイトやWindows Updateの「オプションの更新」などで定期チェックを行い、都度更新することを推奨いたします。


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「パソコンが遅い!固まる!主な原因」
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ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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