Wi-Fi中継機で失敗する原因は選び方と置き方にあった

古賀竜一

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テーマ:知って得するITノウハウ


家中にWi-Fi電波を届くようにできる中継機

最近では、動画視聴やネット会議、オンライン授業などで家庭内のWi-Fi利用が増え、通信速度の低下や不安定さに悩むケースが増えています。特に集合住宅では周囲のWi-Fi同士の電波干渉により、通信品質が悪化することもあります。

さらに家庭用Wi-Fiは、壁や床、鉄筋構造、周波数帯の特性などの影響を受けるため、広い家屋やマンションでは遠くの部屋まで安定して届かない場合があります。

そこで役立つのが「Wi-Fi中継機」です。比較的低コストでWi-Fiの通信範囲改善が期待できます。

今回は、Wi-Fi中継機で失敗しないための選び方と、効果を最大化する設置方法について、サポート現場での経験を交えて解説したいと思います。

最適なWi-Fi中継機の選び方とは

中継機の選び方で最も重要な点は親機とのマッチングです。現在すでに既存のWi-Fi無線ルーターがあって、それに中継機を追加したい場合に気を付けたい点です。どういうことかというと中継機は親機との対応がうまくいかないと安定動作が見込めないことがあるのです。

この問題を解消するには中継機、または親機の仕様を調べて中継機が現在の既存の親機に対応しているかどうかを確認する必要があります。できれば対応機種として明記されている同一メーカーのものを購入するのが一番確実です。

他メーカーのものでも中継器として対応できるような記載があるものや、汎用可能な表記があれば条件付きで動作するでしょう。しかし、親機と違うメーカーの中継機を使用する場合はよくよく下調査をしてから購入する必要があります。

最近ではWi-Fi 6 / Wi-Fi 6E / Wi-Fi 7対応機器も増えており、親機と中継機の規格を合わせることで通信安定性や速度改善が期待できます。

中継機には主にWi-Fiルータに中継機機能がついているもの、中継機能だけの「中継専用」モデルがあります。また、メッシュ対応モデルもあります。どちらも親機との対応調査は確実に行いましょう。それが中継機選びで失敗しない第一歩です。

【Wi-Fi中継機メーカー一覧】

〇BUFFALO Wi-Fi中継機 : AirStation
https://www.buffalo.jp/product/child_category/extender.html

〇NEC Aterm シリーズWi-Fi中継機能 対応機種情報
https://www.aterm.jp/product/atermstation/topics/warpstar/relay.html

〇I・O DATA Wi-Fi(無線LAN)
https://www.iodata.jp/product/network/index.htm

〇ELECOM 無線LAN中継器
https://www2.elecom.co.jp/network/wireless-lan/relay/index.html?category=client-personal

〇TP-Link 無線LAN中継器
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/range-extender/


親機、中継機のファームウェアを必ず更新する

既存の親機ルーターのファームウェアが古い場合、中継機との接続が上手くいかない場合があります。ファームウェア更新によって、中継機との互換性改善や通信安定性の向上、不具合修正が行われる場合があります。中継器と接続する前に、既存の親機の取扱説明書をよく読んで必ずファームウェアを最新に更新しましょう。

IT機器類は、ネットワーク機器に限らず店頭販売されている最新型のものを購入したとしてもすでに販売から数ヶ月、数年経過している場合があります。購入時、新品であってもファームウェアが既に古くなっている可能性があります。メーカーではその機器の最新ファームウェア(内部制御プログラム)を公開している場合があります。

特にネットワーク機器はセキュリティ面や安定性の面から言ってもファームウェアは重要な部分ですから、常に必ず最新バージョンに更新しておく必要があります。

ですから、中継機やWi-Fiルーターを購入し箱から出して回線に接続したら、その他の設定の前に最新のファームウェアの確認と更新を最優先で行いましょう。

効果的で最適な「置き場所」に設置する

中継機を設置したけれども効果が薄かったり、状況が改善しないという場合があります。その場合の多くは、中継機の設置方法を間違えているか適していないことが原因です。

中継機は親機のWi-Fi電波を受信し、それを再送信して通信範囲を広げるための機器です。そもそも親機の電波を安定して受けることが出来なければその役割を果たすことはできません。よくあるのは、離れた部屋のWi-Fiが届きにくいということで中継機をその部屋に置いてしまう・・・という間違いです。

親機からのWi-Fiが届きにくい部屋に中継機を置いても、中継機はその届きにくい電波を拾わなければなりません。そんな状態では中継機もその威力は発揮できません。

例えば野球でボールを中継する際に届かないボールを投げられても中継することができないのと同じです。手前で落ちたボールを拾いに戻ると、その分もたつくことになるし、中継場所がさらに遠くなってそこから投げてもホームベースには届かなくなってしまいます。

中継機は親機の電波が安定して受信できる範囲内の最遠部で、かつ中継したい範囲をカバーできる場所に設置するのが最適な設置方法なのです。。※下図を参照


※上図のような場合、中継機は水色の範囲内、かつ、使いたい部屋をカバーする場所に設置する。
 水色の範囲を外れた場所に設置しても根本的な改善にはならない。

具体的な方法としては、親機のWi-Fi電波の届き具合をスマホで回線速度を測りながら部屋を移動し、快適な回線状況を維持できる場所を絞り込んでいくと良いでしょう。以下の無償アプリを導入するとWi-Fi電波状態をモニタすることができます。

I-O DATAの「Wi-Fiミレル」
Android、iPhone対応です。
それぞれのアプリストアからインストールできます。


以上、Wi-Fi中継機の選択方法と設置方法をご紹介しましたが、もともとのネット回線が安定していなければその努力も無駄になってしまいます。インターネット回線が安定していない、遅いという場合は一度プロバイダや専門家に見てもらう必要があるかもしれません。

しかし、電話営業でかかってくる強引な回線乗り換え業者には警戒を怠らないようにしましょう。ちょうどよかった!ということで安易に契約しないように油断しないようにしましょう。

筆者の実績 :http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss

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古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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