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目次
結論:断り方を間違えないこと。効果的な断り方と撃退法を参考に。あまりにしつこい場合は通報制度を活用する。
光回線契約の実際のトラブル事例
●先日、「突然インターネットがつながらなくなった」という相談を受け、出張サポートに伺いました。
調べてみると、パソコンやルーターには問題がありません。そこで契約状況を確認したところ、依頼者は最近、電話営業をきっかけに光回線を変更していたことがわかりました。
●営業では、「料金が安くなる」「手続きは全部こちらでやるので安心です」と説明され、その後、訪問した代理店担当者に契約書を書かされたそうです。
しかし実際には、回線切り替えの手続きが途中で止まっており、さらに営業担当者の案内で先に現在のプロバイダ契約だけを解約してしまっていました。
その結果、新しい回線契約は完了していないのに、インターネット接続に必要な契約だけが消え、突然ネットが使えなくなってしまったのです。
●依頼者本人は、「回線は自動で切り替わるもの」と思っており、原因が契約トラブルだとは気づいていませんでした。
さらに、契約書には代理店名の記載がわかりにくく、後日確認しても契約状況がはっきりせず、対応が難航しました。
●このように、ネット回線の電話営業や訪問営業では、「全部お任せ」「簡単に安くなる」と勧められても、実際には複雑な手続きや説明不足によってトラブルになるケースがあります。
今回のようなケースがレアケースではない証拠に、下記記事にはコラボ回線などの問い合わせ実態が報告されています。
●国民生活センター
消費者トラブルFAQ
https://www.faq.kokusen.go.jp/category/show/142?site_domain=default
回線業者のしつこい電話や営業急増の背景とは?
●最近、「パソコンの動作が遅い」「インターネットの表示が重い」と感じている家庭は少なくありません。
しかし、すでに一般的な光回線を利用している場合、回線速度そのものに大きな問題があるケースはそれほど多くありません。
実際には、
・古くなったパソコン
・性能不足や不調のルーター
・Wi-Fi環境の問題
・バックグラウンドで動くソフト
・ウイルス対策ソフトの負荷
・ブラウザやOSの不具合
など、家庭内の機器や設定が原因になっていることが多いのです。
●ところが回線業者の営業では、「回線を変えれば速くなりますよ」と説明されることがあります。
普段からパソコンの遅さに不満を感じていると、「原因は回線だったのかもしれない」と思い込んでしまう人も少なくありません。
●また近年は、
・スマートフォン料金
・インターネット回線料金
・動画配信サービス
・電気やガスなどの固定費
など、毎月の支出が増えている家庭も多く、「少しでも安くしたい」という心理につけ込まれやすい状況があります。
●営業では、
「今より安くなります」
「速度が速くなります」
「工事不要です」
「手続きは全部こちらでやります」
といったメリットばかりを強調されることもあります。
そのため、「お得な話かもしれない」と感じ、十分に内容を理解しないまま契約変更してしまうケースもあります。
なぜ回線業者は必死に勧誘してくるのか?
●最近では、こうした営業電話を迷惑だと感じている人も非常に多くなっています。
それでも勧誘が減らない背景には、ネット回線契約が“利益を出しやすいビジネス”である事情があります。
●回線契約は、一件契約を取るごとに代理店へ手数料が支払われる仕組みが一般的です。
さらに、一度契約してもらえれば、利用者が長期間そのまま使い続けることも多いため、継続的な収益につながります。
そのため、多くの代理店が競争状態となり、強引な電話営業や訪問営業が増える一因になっているのです。
「光コラボ契約」は特にわかりにくい
●現在は、NTTの光回線を他社が借り受けて販売する「光コラボ」と呼ばれるサービスが広く普及しています。
これは、回線自体はNTT系設備を使っていても、実際の契約先は別会社になる仕組みです。
そのため、利用者本人が「NTTと契約しているつもり」でも、実際には別の事業者と契約しているケースがあります。
●特に注意したいのは請求書です。
NTT関連の名前が記載されていても、実際の契約先は別会社という場合があります。
たとえば、請求書にNTTファイナンス名義が記載されていても、「回線契約そのもの」がNTTとは限りません。
●そのため、
・現在どこの会社と契約しているのか
・プロバイダ契約はどうなっているのか
・解約時に違約金はあるのか
・オプション契約が追加されていないか
などを、一度しっかり確認しておくことが重要です。
検索で電話番号を調べる
●ネット回線の勧誘電話では、
「NTTからのお知らせです」
「○○光の件でご連絡しました」
「現在ご利用中の回線についてご案内です」
など、大手通信会社を思わせる言い方で電話をかけてくることがあります。
しかし実際には、その多くが大手会社そのものではなく、別会社の代理店です。
●事情をよく知らないと、「NTTや有名回線会社から直接電話が来た」と思い込んでしまいがちです。
営業担当者も、そのように誤解させるような話し方をする場合があります。
特に、代理店のさらに下請けとなる2次代理店・3次代理店では、責任の所在がわかりにくく、強引な営業を行う業者も存在します。
●サポート現場では、
「断ろうとしたら急に態度が変わった」
「高圧的な話し方をされた」
「電話を切ろうとしたら暴言を吐かれた」
といった相談を聞くこともあります。
もちろん、すべての代理店が悪質というわけではありません。しかし、中には強引な契約獲得を優先する業者も存在するため注意が必要です。
●こうした勧誘電話を受けた時に有効なのが、「電話番号を検索すること」です。
知らない番号から電話が来た場合、その番号をインターネット検索すると、
・実際の会社名
・代理店名
・利用者の口コミ
・迷惑電話情報
などが見つかる場合があります。
●特に、
・何度もしつこく電話してくる
・会社名をはっきり名乗らない
・すぐ契約を迫る
・「今だけ」「今日中」と急がせる
ような場合は、一度電話を切って冷静に調べることが大切です。
●本当にNTTや契約中の通信会社なのか不安な場合は、電話口の相手を信用するのではなく、自分で公式窓口の番号を調べて確認するようにしましょう。
勧誘の電話にまともに応じてしまうと・・・
●ネット回線の勧誘電話は、ただ無差別に電話をかけているだけではありません。
実は、会話の中から利用者の情報を引き出そうとしている場合があります。
●たとえば電話に出ると、いきなり
「現在どちらの回線をご利用ですか?」
「○○回線をご利用でお間違いないでしょうか?」
「○○回線をご利用いただきありがとうございます」
などと話し始めることがあります。
一見すると確認や案内のように聞こえますが、実際には“利用中の回線情報”を探るための質問である場合があります。
●ここで、
「今は○○回線です」
「NTTではありません」
「別会社を使っています」
などと答えてしまうと、自分の契約情報を相手に教えてしまうことになります。
●現在、インターネット回線市場はほぼ普及しきっており、新規契約よりも「他社からの乗り換え獲得」が中心になっています。
そのため営業側は、「どの家庭がどこの回線を使っているか」という情報を非常に欲しがっています。
しかし、本来そのような契約情報は個人情報であり、簡単にはわかりません。
●そこで勧誘業者は、会話の中で利用者に話させる形で情報を集めようとします。
いわば“探りを入れている”状態です。
●もし競合会社の回線を利用していることがわかれば、
「今より安くなります」
「乗り換えでキャッシュバックがあります」
「速度が改善します」
などと、集中的に営業をかけてくることがあります。
場合によっては、何度も電話がかかってくることもあります。
●そのため、勧誘電話では不用意に契約情報を話さないことが大切です。
「自分はだまされない」と思っている人でも、会話の流れでつい情報を話してしまうことがあります。
たとえば、
「うちはNTTじゃないですよ」
「今は別の会社です」
と答えた時点で、相手には「NTTではない回線を使っている」という情報が伝わっています。
●また、営業担当者の話し方にも注意が必要です。
非常に丁寧だったり、やたら低姿勢だったりすると、「少し話を聞いてあげよう」と感じてしまう人もいます。
特に、
・面倒見が良い人
・頼られると断りにくい人
・営業に負けたくないと思う人
ほど、気づかないうちに会話へ引き込まれてしまう場合があります。
営業側も慣れており、多くの人と話してきた経験があります。
「自分は大丈夫」と思い込まず、不要な勧誘には情報を与えず、早めに電話を切ることが重要です。
●知らない番号からの勧誘電話では、
・契約情報を話さない
・その場で返答しない
・会社名と電話番号を確認する
・必要なければきっぱり断る
という対応を徹底するだけでも、トラブルをかなり防ぐことができます。
効果が薄い断り方に注意
●光回線の勧誘電話では、
「わかりません」
「今忙しいです」
「また今度にしてください」
といった曖昧な返答をしてしまう人も少なくありません。
しかし、こうした返答は営業側にとっては想定内です。
たとえば、
「では、いつならお時間ありますか?」
「簡単なご案内だけです」
「少しだけお話を…」
などと会話を続けられ、相手のペースに持ち込まれてしまうことがあります。
●また、「忙しい」「わからない」という返答は、“断っている”という明確な意思表示にはなっていません。
営業側もそこを理解しており、
「強く断るのが苦手そう」
「押せば話を聞いてくれそう」
と判断する材料にしている場合があります。
●特に、曖昧な態度や優柔不断な受け答えは、営業側に「まだ可能性がある」と思わせてしまいます。
そのため、勧誘電話では、自分の意思をはっきり伝えることが重要です。
最も効果的な断り方とは?
●勧誘電話を終わらせたい時に効果的なのは、
「今の契約で特に困っていないので必要ありません」
とはっきり伝えることです。
●特に重要なのが、「必要ありません」という言葉です。
これは、「検討しません」「契約する意思はありません」という明確な意思表示になります。
●現在では、消費者が不要だとはっきり伝えているにもかかわらず、執拗に勧誘を続ける行為は問題視されるようになっています。
そのため、
「考えておきます」
「忙しいです」
のような曖昧な返答より、
「必要ありません」
と明確に伝えたほうが、営業側も引き下がりやすくなります。
●勧誘電話では、“会話を続けること”自体が相手に有利になります。
不要な場合は、理由を長く説明せず、
「必要ありません」
「契約変更の予定はありません」
と簡潔にはっきり伝えることが、最も効果的な対策になります。
それでもしつこい場合の効果的な撃退法
インターネット回線の強引な営業や、不適切な契約によるトラブル多発により、2019年から回線販売の代理店には総務省への「媒介等業務受託者」の届出制度が導入されています。
簡単に言えば、インターネット回線の勧誘や契約を行う事業者は、一定の登録・届出が必要になったということです。
これは、過去の
・強引な勧誘
・説明不足の契約
・虚偽説明
・高齢者を狙った営業
などの問題多発が背景にあります。
電気通信消費者情報コーナー
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/s-jyoho.html
悪質な勧誘行為が確認された場合には、総務省による行政指導や業務改善命令の対象となることがあり、命令違反を続けた場合は法的責任が問われるケースもあります。
●以上のような厳しい罰則があるにもかかわらず、実態として強引な売り込みはなくなっていません。
そこで、しつこい勧誘電話に対して非常に効果的なのが、次の一言です。
「総務省への媒介事業者の届出番号を教えてください。」
●この質問をすると、急に態度が変わったり、電話を切られたりするケースがあります。
正規の代理店であれば説明できるはずですが、悪質な業者や説明を避けたい業者ほど、この質問を嫌がる傾向があります。
もちろん、すべての代理店が悪質というわけではありません。しかし、会社名や登録情報を曖昧にしたまま契約を迫る業者には注意が必要です。
●それでも、
・何度も電話してくる
・強引に契約を迫る
・断ってもしつこい
・威圧的な態度を取る
など、迷惑行為が続く場合は、公的機関へ相談・通報することも重要です。
消費者ホットライン(全国統一番号)
https://www.kokusen.go.jp/map/index.html#prefecture
総務省
電気通信サービスに関する情報受付フォーム
https://telecom-user-report.soumu.go.jp/form
まとめ
もし、
「今の回線は遅いのでは?」
「料金が高すぎるのでは?」
「本当にこの契約で良いのか?」
と不安を感じた場合でも、勧誘電話の勢いでそのまま契約変更するのは危険です。
まずは、
・現在の契約内容を確認する
・家族や詳しい人へ相談する
・比較サイトで相場を調べる
・信頼できる専門家へ相談する
といった手順を踏むことが大切です。
●また、「ネットが遅い=回線が悪い」とは限りません。
実際には、
・古いパソコン
・Wi-Fi環境
・ルーターの性能不足
・ソフトウェアの不調
・セキュリティソフトの負荷
など、家庭内の機器や設定が原因になっているケースが非常に多くあります。
普通の光回線を利用している場合、別の光回線へ変更しただけで劇的に速度が改善するとは限りません。
●営業トークだけを信じて契約を急ぐのではなく、「本当に必要な変更なのか」を一度立ち止まって確認することが、トラブルを避ける最大の防御になります。
NetProve ネットプローブ「情報管理サービス」
九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/security.html




