HDDからカリカリという音がする!異常?正常?故障の前兆?「HDDの音」について
現代でも様々な原因で起きる停電
最近、首都圏をはじめ各地で施設や設備の老朽化、あるいは突発的なトラブルにより、停電が発生するニュースをよく耳にします。しかし、最も頻繁に起きるのは自然災害による停電です。落雷、地震、大型台風、ゲリラ豪雨、豪雪、さらには火山噴火による影響など、災害による停電は季節や地域を問わず、いつでも私たちの身に降りかかります。
こうした大規模な停電の一方で、家庭や事業所で契約アンペア数を超えて電気を使ってしまい、ブレーカーが落ちるといった局所的な停電もあります。このように停電は決して他人事ではなく、私たちの日常生活の中でいつでも起こり得る現象と言えるでしょう。
特に在宅でのリモートワークやオンライン学習が定着した現代では、突然の停電が仕事や学習に与える影響は深刻です。現代社会の基盤となるIT機器、特にパソコンやネットワーク機器が瞬時にシャットダウンしてしまうと、大切なデータの消失だけでなく、業務全体のストップに直結してしまいます。
パソコンやネットワーク機器のウィークポイント

バックアップ電源が無いデスクトップPCやファイルサーバー、Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器は、停電の発生時や復旧後にさまざまな影響が出ることがあります。
ノートパソコンであれば、停電しても本体にバッテリーを備えているため、自動的にバッテリー駆動へ切り替わり、作業が中断することはありません(※ただし、バッテリーに寿命が来ていて普段から機能していないノートPCは、デスクトップと同様に一瞬で画面が消えてしまいます)。
突然のブラックアウト(強制終了)で起きるパソコンへの影響は深刻です。編集中のデータが消えるのはもちろんのこと、特に危険なのが、バックグラウンドで行われているOS(Windowsなど)の更新中に電力が途絶えることです。
これによりOSやPC自体の起動に問題が出ることがあります。また、現在はデータの保存先として「SSD」が主流ですが、SSDはデータの書き込み中に突然電源が落ちると、管理データが破損してドライブ全体が認識されなくなる「論理障害」を起こしやすいという弱点があります。
このような問題を回避するには、停電時にも電気を供給し続け、端末を安全に終了させるための「バックアップ電源」が必要です。
これまで、その役目は「UPS(無停電電源装置)」という専用機器が担ってきましたが、一般家庭で導入するには少し敷居が高いのも事実です。そこで今、強い味方として注目されているのが、災害時の備えとしても人気の「ポータブル電源(ポタ電)」です。
最近のポータブル電源には、コンセントからの電力をパススルーして機器に電力を送りつつ、停電時には一瞬(数ミリ秒)で内蔵バッテリー駆動に切り替わる「EPS(非常用電源)機能」や「簡易UPS機能」を備えたモデルが増えています。これをお部屋のコンセントとPCの間に挟んでおくだけで、専用のUPSと同じように突然の停電から機器を守ることができます。
停電の影響を受けた場合の対処法

停電によって強制終了してしまったパソコンは、電気が復旧した後に起動しない、エラー表示が出るなど、深刻な状態になっていることがあります。具体的な影響と対処法は主に以下の通りです。
BIOS(バイオス)の設定がリセットされ、OSが起動しない
これは、マザーボード上にある時計や設定を保持するための「CMOS内蔵電池」が消耗していたことが原因です。この場合は、再度BIOS設定で時刻や起動ドライブ(ストレージ)の設定を直せば復旧します。これを機に内蔵電池を交換しましょう。
雷サージによるメイン基板の故障
停電の直前や復旧の瞬間には、「サージ」と呼ばれる高圧の突入電流が発生することがあります。これがコンセントを通じてPCに流れ込み、基板を焼き切ってしまうのです。電源ボタンを押しても全く反応しなくなった場合はこのケースが疑われます。リスクを減らすため、日頃から「雷サージガード機能付きの電源タップ」を併用するのが賢明です。
OSのエラー表示や回復メニュー(青い画面)が出る
正常終了できなかったためにOSの起動に問題が発生しているサインです。画面の指示通りに復旧措置を行うか、回復オプションから修復を試みます。もし修復できない場合は、影響が大きすぎて故障した、またはストレージ自体が以前からトラブルを抱えていた可能性があり、きっかけで症状が出たなどが考えられます。そのような場合は無理をせず専門のデータ復旧業者に相談しましょう。
作業中のデータはどうなる?

なお、肝心の「作業中のデータ」についてですが、現代のWordやExcel(Microsoft 365)、Google Workspaceなどのクラウドサービスを利用している場合、ネットに繋がってさえいれば数秒ごとに「自動保存」が行われています。そのため、PCが突然落ちてもデータそのものはクラウド上に無事なケースがほとんどです。
ただし、停電によって「Wi-Fiルーター(宅内ネットワーク)」の電源が落ちてしまうと、クラウドへの同期が未完了のままになってしまいます。だからこそ、PCだけでなくWi-Fiルーターやモデムの電源も、ポータブル電源(またはUPS)に繋いでおくことが、現代のリモートワークにおける最大の停電対策となります。
日頃からポータブル電源を「普段はPCとルーターのバックアップ電源、万が一の災害時は非常用電源」として賢く活用し、突然の停電トラブルに備えておきましょう。
九州インターワークス
「パソコンの安定化対策」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/antei.htm



