ACアダプタはコネクタ形状や電圧・電流表示が同じでも互換性があるとは限らない
●北部九州地方は12月上旬だというのに既に真冬の寒さとなっています。例年であれば年末頃に入り込む寒気が今年は早めに訪れているように思います。
●さて、真夏のパソコンの熱対策と言うのは既に周知が進んでいますが、真冬のパソコン管理対策と言うのはあまり知られていません。しかし、真冬でもパソコン利用で気をつけたい重要なことはあります。今回は真冬に気をつけたい3つのパソコン管理対策をご紹介。
1.真冬に起きる「結露」に注意!温度管理の重要性
●寒いところに置いてあるノートパソコンを暖かい部屋に持ち込む際には「結露」に注意が必要です。特に温度変化が大きいほど結露が起きやすい状況を作ります。
●結露とは空気中の湿気が冷たい物(冷たい物の周りの冷たい空気)に触れることで露(水分)となって付着することです。冬の窓ガラスの内側に水滴が付くことがありますがそれが結露です。
●ノートパソコンの場合、結露はパソコンの表面だけでなく内部にも発生します。結露がひどい場合は水ぬれと同じ状況になり、パソコン内部が電気的にショートする可能性もあります。結露は故障の直接的な原因になりますので注意が必要です。
●例えば暖房していない寒い部屋からパソコンを移動したり、外の車内に置いてあったパソコンを持ち込む、また外出先からパソコンを持って帰宅したばかりというシチュエーションに特に注意が必要です。寒いところから暖房した部屋に持ち込んだパソコンはいきなり電源を入れないようにしましょう。
●暖かい部屋に持ち込んだパソコンはその部屋の隅っこの低いところなどにしばらく放置し部屋の温度に馴染ませてから電源を入れてください。
2.暖房器具の熱、ふかふかのカーペットなど設置環境に注意
●2つめは夏と同じで冬でもパソコンの高温に注意が必要です。真夏の対策では、高温に弱いパソコンをいかにして熱から守るか・・ということが大きなテーマでした。ですから真冬に高温に注意と言われてもピンと来ないかもしれません。少し意味合いが違いますが真冬でも夏と同じような問題が起きることがあります。
●電気ストーブやファンヒーターが近すぎて熱がまともにパソコンに当たっている事に気が付かない事があるのです。パソコンが真夏よりひどい高温にさらされることになり、熱暴走してしまいます。中には外装の樹脂が熱で溶けたり変形したりするものがサポートで持ち込まれてきて、驚くことがあります。パソコンにストーブの熱が直接当たらないように気を付けましょう。
●電気ストーブから出る熱はその多くが赤外線ですが、物に当たるとその部分だけ温度が上昇する性質があります。暖房器具の角度や位置によってはパソコンが長時間赤外線を受けて高温になることがあります。体感では室温が適温と感じていてもパソコンの設置場所と暖房器具との距離には十分気をつけましょう。
●それからよくあるのは、こたつなどでノートパソコンを使う場合です。こたつの天板が熱くなることがありますので、その上にパソコンを直置きすると熱暴走の可能性があります。また、毛の深いカーペットなどを敷いた部屋や布団の中で寝そべってノートパソコンを使うと放熱が妨げられる可能性があります。ふかふかの生地の中にパソコンが沈んでしまい吸気口や放熱口などがふさがれて放熱ファンの吸排気ができなくなります。
●そうなるとパソコン内部に熱がこもって高温トラブルの原因になります。真夏と同じ状況が真冬にも起きてしまうことになります。
●意外と誰もがやってしまっていることでもあり、真冬なので意識がされにくいのですが、パソコンの設置、利用環境には十分に気をつけましょう。
3.空気が乾燥する真冬は静電気に注意しましょう
●冬になるといやだなと思うのがこの静電気。車から降りる際にドアノブに触れるとバチッ!とくるアレです。家に入るときにも玄関でバチッ!コートを脱いでさて、パソコンを立ち上げようか・・・でバチッ!真冬は静電気との格闘の日々です。
●パソコンが特に苦手としているのがこの静電気です。ご存じのように静電気は電流は大きくないのですが電圧が半端ない高圧で、電子機器にとっても有害です。真冬の故障で特に多いのがこの静電気による被害なんです。
●今時のパソコンはある程度の耐性を持っていますが、保護回路の動作次第では起動しなくなることがあるため復旧修理となることもあります。静電気によるトラブルでは重要なメインボードが完全にダメになることもあり、ほとんどの場合修理が不能になってしまいます。これは同じ高電圧による落雷被害と同じような状況です。
●昨日まで、さっきまで動いていたパソコンが、静電気の一撃でいきなり動かなくなるので、落胆が大きいのもこの被害の特徴。
●真冬は、パソコンに触れる前に必ずどこか金属部分などに触れて、体に溜まった静電気を開放してから電源を入れるようにしましょう。特に帰宅直後の脱衣後は要注意です。
●もっと詳しく知りたい方はこちらも参照ください。
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