たこ足配線は危ないのになぜ何個も挿せる電源タップは大丈夫なの?危険な本当の理由とは
ノートパソコンで水濡れ時の初動対応は時間との戦い
●これから寒い冬になりますが、職場でも家でも温かいお茶やコーヒーなどが手放せない季節になります。そこで私たちサポートエンジニアが心配するのが、ノートパソコンへの「飲物こぼし」です。
●ノートパソコンにお茶やコーヒー、ジュースなどの飲物をこぼしてしまったという相談はかなりあり、これまでも数多くの診断、対応をしてきました。その際に初期の対応の仕方によって、その後のパソコンの運命までもが左右されるのを何度となく見てきました。
●初動で間違った対応をしたパソコンは、機体はおろかデータまで完全にダメになってしまったことがあります。適切な対応をしたパソコンはキーボードだけの被害で済んだり、メイン基板がダメでもデータは大丈夫など、最悪の事態を避けることができています。
●では、どんな対応がマズくてどんな対応が適切なのでしょうか? 今回は全3回にわたってその対処法と、液体をパソコンにこぼした結果どのようなことが起きるのかなどをご紹介したいと思います。
●最近では液体をこぼしても耐水性や防水性のあるキーボードを装備したり、キーボードからメイン基板へ液体が流れ込まない構造になっているノートパソコンなども出てきています。しかし、ほとんどのパソコンにはキーボードにも基板にも耐水性はありません。耐水仕様ではないノートPCのキーボードに液体がこぼれると、当然重力に従ってその下にあるメイン基板に向かって流れ、落ちて行きます。
●高電圧部分があるメイン基板に液体が落ちてしまうと、電気的にショートして焼けたり基板上の電子パーツが機能的に壊れたりします。そうなるとパソコンは起動できなくなるわけですが、その程度はいわゆる「全損」状態になります。そのため、如何にこぼれた液体をパソコン内部に浸入させないかが、こぼしてからの最大の攻防戦となります。
●それはまさに重力と時間との勝負です。その対処法は以下の次回コラムで詳しく解説します。
次回へつづく・・・
パソコンにコーヒーが!飲物こぼしの正しい対処法とは?2/3 「対応の具体策とは」