たこ足配線は危ないのになぜ何個も挿せる電源タップは大丈夫なの?危険な本当の理由とは
コンピュータであるということからは逃れられない
●Androidスマホ、タブレットで良く話題になるのが「バッテリーの持ち」です。すぐにバッテリーが減るとかスリープ中でも消耗が激しいということで悩んだり、故障と思って返品交換したけどまた同じ症状だった・・などいろいろとネットでも話が出ているようです。
●しかしこの問題、調べて行くと結局"パソコンがおそい"という問題と同じような事が原因になっている面があるのです。
●パソコンがおそい原因の一つに常駐アプリの問題があります。常駐アプリとは、パソコンが起動するときに同時に起動するソフトウェアやサービスの事です。一つや二つ位なら問題なくても10個も15個にもなってくると、起動時にメモリがそれらによって既に食いつくされて、肝心のソフトやOSの動作に影響してパソコンが遅い状況を作り出します。
●前回のコラムでも言いましたが、スマホ、タブレットとはいえどもコンピュータには変わりなく、基本的な仕組み自体は同じで、パソコンで問題になっている事が大体そのまま当てはまります。
●常駐物(アプリ)はスマホ、タブレットの方がパソコンより圧倒的に多く、動作がおそい、バッテリーが早く無くなるなどの主な原因になっています。
●ではなぜ、そんなに常駐物が多いのでしょうか?
※ASUS Androidタブレット 設定次第でスリープ時のバッテリー消費が劇的に改善した。
同期をとるということがスマホ・タブレット運用の前提
●スマホやタブレットは、ネット接続を前提に運用するように作られいて、内蔵機能やアプリは絶えず運営者側のサーバなどとデータのやり取りをして同期させたりする必要があります。そのため起動時に常に常駐するようになっています。
●今のIT事業では広告やメタデータ、アクセス解析など情報収集を元にアプリの開発や修正だけでなく、商品開発、販売、広告戦略を行うというビジネスモデルになっています。スマホ、タブレットはそういう意味でも重要かつ格好の原資となっているのです。
●そのため情報は新鮮である必要がありますので、常駐したアプリやサービスが利用状況など最新の情報を絶えず送信し同期しようとします。
●常駐物はその数の分、内部の処理や同期のため通信やリソースを占有し、余りに多い場合は交通渋滞のような状況になって動作がおそい、バッテリーが早く消耗するなどの症状につながっています。
●ですからスマホ、タブレットも「急に固まった」「画面が落ちた(消えた)」など珍しくはなく、遅いパソコンからようやく開放されたと思ったら今度はスマホ・タブレットでまた同じ問題に悩まされるユーザーが続出・・ということになってしまっているのです。
●特に負担になっている常駐アプリやサービスの主なものは以下のようなものがあります。
○SNS関連のアプリやサービス
○WebストレージやWebサービスとの同期
○WiFiやBluetooth、GPSなどのスリープ時の通信機能設定
○ネット同期型情報サービス(天気予報)など
○システムの更新が適用されていない
※省電力設定でスリープ時のWiFiを停止。グラフが斜め下になっていたものがほぼ水平に。スリープ時のバッテリー消耗が改善された。
●アプリやサービス、機能は普段必要が無い場合は設定で"無効"にします。特にスマホメーカーや機種独自のアプリは負荷になりやすいため使わない場合はアンインストールします。それだけでバッテリーの持ちや動作が劇的に改善することがあります。
●操作は、「設定」の「電池」「アプリと通知」で行います。その中からバッテリーの節約設定や各アプリ、機能、サービスを個々に一つづつ見ていって有効か無効を設定していきます。
●設定操作が終わったら再起動します。スリープに入って半日ほど放置し、バッテリーの減りが数%程度であれば改善成功です。何もしていないのに20~30%以上減っているような減り方は改善されていませんので再度設定を見直します。
●それでも改善しない場合は故障の可能性がありますので保証期間中であれば購入した所へ相談されたほうが良いかもしれません。
九州インターワークス 注目のページ
「パソコンがおそい、固まる主な原因」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/osoi.htm