徹底した“高鮮度”を売ることで地域一番店になる!
売上を上げるためには、目先の売上を追うような戦術に惑わされることなく、本質を正しく理解し、「本当にやらなければいけないことを実行すること」が重要です。
売上が不振な時、また、売上を伸ばそうとする時に、単なる値下げやポイント○倍セールなど戦術的なことを考えるのではなく、中長期的な視点に立って戦略を考えることがとても重要です。
そのためには基本原則を正しく理解し、顧客満足を正しく理解し、その上に立って無駄なく行動することが重要です。
結果として、生産性が高くなり、人も成長し、会社も社員の方々も豊かになれます。
今回は売上を増やすための3つのポイントと、その行動の具体的方法をいくつか紹介したいと思います。
客数を増やす方法
売上を伸ばすための根幹の部分が、客数を増やすということです。
客数を増やす方法について、幾つかの事例を紹介します。
1.広告と宣伝の強化
広告キャンペーンや宣伝活動を通じて、新規顧客を引き付けることができます。
チラシや各種SNSなど、様々な広告媒体を活用して、自社の特徴や魅力を訴求します。
値下げ以外にも特別なイベントや楽しい企画などを開催することで、お客の興味を引くことで顧客を呼び込むことができます。
2.地域コミュニティとの関わりを持つ
地域のイベントや行事に積極的に参加し、地域住民との関係を構築します。
スポンサーシップやチャリティー活動に参加することで、地域の人々に対する信頼と好意を得ることができます。
また、地域のニーズに合わせた商品やサービスを提供することも重要です。
3.品揃えとサービスの改善
顧客が求める品揃えやサービスを提供することで、顧客満足度を高めます。
顧客の声を積極的に収集し、商品の品質や種類、価格設定などに改善を加えます。
また、売場のレイアウトやゾーニング、棚割りの改善などによる買い易さの追求なども重要な要素です。
4.ロイヤリティプログラムの導入
顧客のロイヤリティを高めるために、特典やポイント制度などのロイヤリティプログラムを導入します。
顧客が自店での買い物を継続することによって、ポイントや特典を得ることができる仕組みを作ることで、リピーターを増やすことができます。
5.イベントやデモンストレーションの開催
定期的に試食や調理デモンストレーションなどを行うことで、顧客に商品の魅力や使い方を実際に体験してもらうことができます。
特に新商品や季節限定商品に焦点を当てたイベントは、顧客の興味を引き、来店を促す効果があります。
6.プロモーションとコラボレーション
地元のレストランや料理教室などとのコラボレーションを通じて、お互いの顧客を相互に紹介し合うことができます。特別な割引やクーポンを提供したり、共同イベントを開催したりすることで、顧客の興味を引き、スーパーへの来店を促すことができます。
7.オンラインプレゼンスの強化
インターネットやスマートフォンの普及に伴い、オンラインプレゼンスを強化することも重要です。
ウェブサイトやモバイルアプリを活用し、オンラインでの注文や配達サービスを提供することで、忙しい顧客や遠方の顧客にも利便性を提供できます。
また、SNSやメールマーケティングを活用して、新商品やセール情報を発信し、顧客の関心を引き続けることも重要です。
これらの方法を組み合わせながら、顧客数を増やす努力をすることが重要です。
顧客のニーズや要望を理解し、魅力的なサービスと商品を提供することで、客数を伸ばすことができます。
効果的な戦略を立てるためには、顧客のニーズや競合状況を十分に分析し、継続的な改善と追跡を行うことが重要です。
客単価を増やす方法
来店していただいている目の前の顧客が、「あと一品」また、「より単価の高い商品」また、「その両方」の購買行動を取ってもらえれば、客単価は上がるわけです。
科学的に、そして、顧客(満足)の視点で、売場づくりや商品化、各種プロモーションの具体的方法の幾つかを紹介します。
1.プレミアム商品の提供
高品質や特別なブランドの商品を取り扱うことで、顧客により高額な商品を購入してもらうことができます。
豪華な食材、有機食品、輸入品など、一般的な商品ラインナップとは異なる魅力的なオプションを提供します。これにより、特定のターゲット層から高い評価を得ることができ、客単価の向上につながります。
2.セット販売やバンドル販売
関連する商品を組み合わせてセット販売することで、顧客により多くの商品を購入してもらうことができます。
例えば、料理の材料をまとめたセット、特定の商品と割引クーポンがセットになったバンドル販売などを導入します。
顧客は単品よりもお得感を感じ、客単価のアップにつながります。
3.アップセルやクロスセルの推進
顧客が購入した商品に関連する追加商品を提案することで、客単価をアップさせることができます。
商品のアップセル(高価なバージョンや追加オプション)の提案や、売場づくり(商品陳列)においてのクロスセル(関連商品の提案)を積極的に行います。
適切なタイミング(時期やトレンドなど)と提案内容を考慮し、顧客のニーズに応じた付加価値を提供することが重要です。
4.プライベートブランドの拡充
自社独自の開発商品やプライベートブランドの商品を増やすことで、独自性と付加価値を提供します。
これにより、競合他社と比較して、顧客により高い価値を提供します。プライベートブランドの商品は一般的に競合商品よりも値入率を高く設定できるため、客単価の向上につながります。
5.購買データの活用
顧客の購買データを分析し、嗜好や購買パターンを把握することで、個別の顧客に対してターゲティングされたマーケティングを行うことができます。
例えば、特定の顧客に向けて個別の割引クーポンや特典を提供することで、顧客の購買意欲を高め、客単価を増やすことができます。
また、過去の購買履歴を基にしたパーソナライズされた商品の推奨や、景品提供やキャンペーンなどのセールスプロモーションを行うことも有効です。
これらの方法を組み合わせながら、客単価を増やす取り組みを行います。
顧客のニーズや購買パターンに注目し、付加価値のある商品やサービスを提供することで、顧客はより高額な商品を選ぶ可能性が高まります。
また、顧客とのコミュニケーションを強化し、特別な対応や優遇を提供することも大切です。顧客の満足度と忠誠心を高めることで、長期的な関係を築き、顧客生涯価値の増加につなげることができます。
来店頻度を増やす方法
1.メンバーシッププログラムの導入
来店頻度を促進するために、メンバーシッププログラムを導入します。
顧客がメンバーに登録することで、特典や割引、ポイントの貯め方などの特典を享受できるようにします。
定期的なメンバー限定の特典やセール、新商品の先行予約などを提供することで、顧客は頻繁に来店る動機が生まれます。
2.クーポンやプロモーションの配布
定期的にクーポンや特別なプロモーションを顧客に配布することで、顧客の来店頻度を増やすことができます。
例えば、定期的なニュースレターなどによるクーポン配布や、アプリを通じたプッシュ通知でのお得な情報提供などが有効です。
また、顧客の誕生日や記念日に特別な割引を提供することも、来店頻度を増やす一つの手段です。
3.イベントやデモンストレーションの開催
食品の試食イベントや料理デモンストレーションを定期的に開催することで、顧客に新しい商品やレシピの魅力を体験してもらいます。
興味を引き、楽しい体験を提供することで、顧客はより頻繁に来店してくれるようになります。
4.ニュースレターやSNSを活用した情報発信
定期的なニュースレターやSNSを活用して、新商品情報や特別なイベントの告知を行います。
顧客にとって有益な情報や限定的な情報を提供することで、彼らの関心を引き、自店への来店頻度を高めることができます。
5.顧客の声を活用
顧客の意見や要望に耳を傾け、それを具体的な改善策に反映することで、顧客の満足度と来店頻度を高めることができます。
顧客の声を収集するためのアンケートや意見箱を設置し、顧客が気軽に意見を述べられる環境を整えます。
また、顧客のフィードバックに対して迅速かつ適切に対応し、改善策を実施することで、顧客の信頼と忠誠心を得ることができます。
6.カスタマーエクスペリエンスの向上
店内の売場環境やサービスの品質を向上させることで、顧客の来店頻度を増やすことができます。
快適な買物環境の提供や、親切かつ丁寧な接客、効率的なレジ処理など、顧客の満足度を高める要素に注力します。
顧客がスムーズかつ快適に買い物ができる環境を提供することで、再来店を促すことができます。
以上、来店頻度を増やす具体的な方法を幾つか紹介しました。
これらの取り組みを継続的に行いながら、顧客の満足度と忠誠心を高めることで、自店との絆を深めファンを増やすことによって、顧客一人一人の頻繁な来店を実現します。
この様に、本質を理解して来店頻度のアップにつなげることに努力していきましょう。
優先順位を付ける
今回紹介した売上を増やすための3つの方法については、優先順位をつけることも重要です。
例えば店舗のリニューアルをするに時のことを考えればわかりますが、まず、現状の売場において、新たな商品を導入し、商品やサービスの質を高めることや欠点を改善することを考えます。
そのことによって、売場の充実度(魅力度)を高めることができれば、次に客数を増やす活動を行えば、確実に売上を高めることが可能となるのです。
そして、日々の高鮮度品や安全で美味しい商品の提供、サービスレベルの向上は、顧客の支持を得て、再来店を促すことに繋がります。
店舗の状況によって3つの方法は優先順位が変わる場合もあることを理解しといていただきたいと思います。
せっかく客数を増やす努力をしても、店の売場の充実度が低ければ再来店に繋がることになりません。ここは重要なポイントとなるでしょう。
あなたのお店も、売場をお客様視点、そして科学的な視点で今一度確認して、優先順位をつけて改善活動を遣って行ってください。
効果を最大化するために、手順を間違えないように・・・。
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