鮮度と味で勝負する
【スーパーコンサルからのヒント】
4月の最初は、西日本で業務改善のコンサルティングでした。
今回のコンサルティングのテーマは、戦略の明確化です。
各店の競合店に対して、「どの様な戦い方をするか」を、戦略として設定する重要な作業です。
良い結果を出せない店舗は、戦略が明確になっていない場合が多くあります。
戦略が明確で無ければ、日々の行動が戦術レベルに終始してしまいます。
これでは、中長期的に、確実に、そして、大きな成果を実現することは、難しいと言えます。
今回の戦略策定に使うフレームワークは、『差別化戦略』と『中立化戦略』、そして、『生産性の向上』です。
実際の行動としては、競合店を深く観察し、比較(ストアコンパリゾン)し、負けている部分を、お客目線で割り出します。
そして、各部、各カテゴリー別に整理して、各課題に対して、4W1Hで、具体的改善方法を立てていきます。
また、一方で、自店の『強み』を洗い出します。
具体的な策定方法は、他の記事に譲りますが、今回、各部門(各カテゴリー)別に出てきた内容は、その多くに有効性があり、良い結果に繋がりそうです。
また、課題解決で重要なことが、達成目標と、達成期限です。
幾らいい課題設定をしても、「何処まで…」「何時迄に…」が明確になっていなければ、絵に描いた餅状態になってしまい、結果的に時間とお金の浪費になってしまいます。
直ぐに出来ることは、日単位で解決していくことを考えるべきです。
そして、優先順位です。
当然ですが、改善効果の高いものから取り掛かることも忘れてはいけません。
新型コロナウイルスの影響を受けて、消費者の買い占め行動が起き、スーパーマーケット企業は、総じて、売上が大きく伸びています。
しかし、そのことに甘んじていてはいけません。
好調に推移している今も、日々の業務改善の行動が重要であることに、変わりはありません。
何時しか、この苦難の時期が終わり、消費者に平常の生活が戻った時、「あの時やって置けば良かった」と、後悔しないようにしたいものです。