「売れてします」仕組みをつくる
【スーパーコンサルからのヒント】
昨日は、東北で、業務改善のコンサルティングでした。
厳しい環境の中での、業績低迷。
多くの中小零細のスーパーマーケット企業が同じような問題を抱えています。
基本的には、これまでに、原則を学ぶことなく、目先の売上を追ってきたことが原因です。
その多くが、生産性など考えずに行動してきています。
クライアントの場合の業務改善の目的は、営業利益の早期拡大です。
改善課題の優先順位は、
・品揃えの強化
・品質管理の徹底
・レイアウトとゾーニングの改善
・店内作業改善と担当者のスキルアップ
・実践的マーケティングスキルの習得と活用
・稼働計画と管理
・作業指示
など、直接的に粗利益を上げることと、コストを下げることです。
そして、何と言っても、改善のスピードを上げることが求められます。
このクライアントも、私が訪問するようになって、半年になりますが、最初は、なかなかそのスピードが上げられないでいました。
しかし、この2ケ月ほどは、大小それぞれの成果を上げられるようになってきています。
結果が出ない原因は、色々有ります。
今までの慣れ親しんだやり方を変えられないベテラン社員もいます。
それは、正社員もパート社員も同じです。
しかし、一番大きな原因は、社長をはじめとする経営幹部たちの意識と行動です。
部下が動かないのも、全て経営者の責任です。
実際今までもコンサルタントに入ってもらい、指導を受けていたようですが、目先の売上を追うような、戦術レベルのことを教わっています。
それ自体が悪いということでは有りませんが、この競争の厳しい時代には、また、経営が厳しい時には、原理原則の基本を正しく学び、目標設定を行い、そこに向かって無駄なく行動することをしなければなりません。
当然ですが、営業利益の拡大とキャッシュフローの安定が急務なのです。
売上を追う行動は、場合によっては、粗利益率を低下させ、人件費などのコストアップを招き、営業利益を大幅に低下させてしまうことも少なくないのです。
ここを正しく理解することが重要です。
そして、業績低迷の原因の一つは、商売をする上で、「お客の視点が欠けていた」ことです。
売ることばかり考えて、売り側の都合で日々行動する結果となっていました。
日々買い物してくれている、目の前にいる「お客の視点」が、全く見えなくなっていました。
今回の指導では、改めて基本四原則のレベルアップについて、現場の事例を交えて、その改善課題を具体的に伝えるとともに、幹部全員には、改善のスピードを上げることを指示しました。
厳しい環境ですが、彼らは、間違いなく貴重な良い経験をすることになります。
絶対に成功してもらいます。