数ケ月で、粗利益率を2%アップさせたスーパーマーケットの業務改善の話
【スーパーコンサルからのヒント】
昨日は、福井県で業務改善のコンサルティングでした。
暖冬の今年、初めての積雪。
駐車場の脇には、除雪車でかき集めた雪が残っています。
そして、とにかく寒い。
最初の指導店舗へ入るとひな祭りの陳列演出がなされ、ホッとした季節感を感じさせてくれます。
POPや関連陳列など、実践的マーケティングのスキルを発揮してくれています。
それが、実績にも反映され、前年対比120%程度の売上高の伸びを出しています。
そして、30分程度の座学。
今回は、FLコストです。
現場の事例をあげながら、掛けるLコストと、抜くべきLコストについて説明しました。
また、今年は、徹底して、Lコストの改善に取り組むことも説明し、「現場で改善活動を行い、ムダな時間を無くし、戦略分野に人時を投入していきましょう」と全員に、アイデアを出し合うことをお願いしました。
座学の最後に、参加しているチーフから、
「学んだこと以外の質問や相談をしても良いですか?」
という、意見が出てきました。
私は、
「大いに結構です。なんでも言ってください」
と答えました。
結果的に、座学の後、そのチーフと次長2人の相談を受けることになりました。
内容は、二人とも、社内のコミュニケーションのことでした。
「もっと会社を良くしたい」と考える上でのことで、有難い質問と意見をいただきました。
驚いたのは、社長にコミュニケーションのことで、改善するために、各店長と社長と私でミーティングを行うことを伝えた後だったのです。
私は、数か月前から、社内のコミュニケーションが上手くいっていないことを、肌感覚で感じていました、
実際、このクライアントのアキレス腱とも言えることでもあります。
午後から本店に入り、店長と売場を確認。
聞き取りや改善指示を行い、その後、会議室で社長、各店長と私でミーティングです。
私は、経営幹部同士や店長と各担当者など、会社全体としてコミュニケーションが足りていない事を伝えました。
特に、コンセプトや戦略に関連して、
「どこを目標にしているのか?」
「そのために今、何を遣ろうとしているのか?」
「なぜ、それを遣ろうとしているのか?」
など、日々現場で作業をしながらでも話をすることが、とても大切なことなのです。
コミュニケーションが取れていないと、上司と部下でも、相手の考えていることが解らなくなります。
思い込みや、非難、誹謗中傷など、生産性と全く真逆な力が働き、個人もチームも何の得にもなりません。
コミュニケーション力は、リーダーの重要なスキルでもあるのです。
このクライアントも、高いスキルを持っている人が、多くいます。
実際、業績は好調に推移してくれています。
しかし、今のままでは、色々な問題が噴出してくることが、予想されます。
後ろを向く時間は、そこそこにして、前を向いて、お店を良くするために、お互いが良くなるために、アイデアを出し合い楽しく仕事をしてもらいたいと思います。
今回のコンサルティングの最後に、改めて、接遇も含めた良好なコミュニケーションを取っていくことを、社長と各店長と私で、再度確認しました。