人手不足が小売業を変える!小売業が取り組むべき改善策【ダイヤモンド・チェーンストア215原稿】
あなたは、「スーパーマーケットの仕事は、楽しいですか?」と聞かれて、どう答えますか?
私は、サラリーマン時代、20年弱の間に、大中小の3社にお世話になりました。
最初の会社は、15年。その最後の5年間は、業務改善チームの責任者をさせてもらっていました。
その時は、「ハッキリ言って、楽しかったです」と、自信を持って言えます。
とても忙しく、業務改善のリーダーという職位上、2~3ヶ月続けて出勤することも、2度3度ありましたが、最高に楽しかった思いがあります。
↑クライアントの店舗:フードコートから見えるマリーナ
私の業務改善のコンサルティングという仕事も、少しでも多くの人に、生産性を上げて「楽しく仕事をしてほしい」という思いがあります。
それは、決して不可能なことでは無いからです。
少し知識を蓄えて、それを基に、実際に現場で遣ってみるのです。ほぼ例外なく確実に生産性はアップします。
今回は、そのチョットしたテクニックについて、解説してみたいと思います。
儲けが、どの様にして出ているかを理解しているか?
何事も、基本が大事です。根幹の部分を正しく理解する必要があります。
売上も、粗利益も、生産性も、場当たり的な、枝葉末節の行動の繰り返しでは、大きな結果には繋がりにくいと言えます。
特に生産性は、粗利益高と投入資金や投入人時との関係を言います。
投入資金や投入人時に対するリターンです。
人時生産性で言うと、投入した人時で、どれくらいの粗利益高を作り上げているかという指数になります。
せっかく日々頑張っているのですから、個人やチームの使った時間に対して、多くの粗利益を稼ぎたいものです。
いや、稼ぐべきです。
部門や店舗の儲けは、営業利益高で見ます。
営業利益高は、ある期間の粗利益高から、人件費を含むすべての経費を差し引いて求めます。
ですから、
A)粗利益高を増やして、経費は同じ(変わらず)
B)粗利益高を大きく増やして、経費はそれ伸び以下で増やす
C)粗利益高は同じで(変わらず)、経費を下げる
D)粗利益高を下げて、それ以上に経費を下げる
のパターンで増えることになります。
先ずここを正しく理解する必要があります。
現場の作業を2つに分ける?
現場には、200以上の作業種があると言われます。
それらを、『単純作業』と『付加価値業務』に分けて考えると、改善方法が正しく理解できると思います。
単純作業は、加工や補充、清掃や事務処理、定番発注などの作業を言います。
ある程度の訓練を受ければ、正しく行うことの出来る作業群です。
ですから、アウトソーシングで外注することも十分可能であると言えます。
一方、付加価値業務は、計画や販促、分析や調査などの業務を言います。
直接的に、売上高や粗利益高に関わるものが殆んど、です。
通常、単純作業は、『体を使う仕事』。付加価値業務は、『頭脳を使う仕事』とイメージで考えると、解りやすいと思います。
念のため言っておきますが、「どちらが良いか悪いか」、「偉いか偉くなすか」という浅い議論は、全く無意味です。
仕事は、どちらもが整わないと成り立ちません。
単純作業をシュリンクする⁉
感の良い人であれば、お解りになってきたと思います。
職場の単純作業は、「減らす」「止める」ということを考えるのです。
「減らす」は、
①段取りを変えてみる
②道具を変えてみる
③手順、方法を変えてみる
④担当者を変えてみる
⑤場所(レイアウト)を変えてみる
⑥(やる)時間を変えてみる
などという様に、現状のやり方を変えるのです。
そして、
「止める」という選択もあります。
①ムダなこと(成果を生まないこと)を止める
②他の部門に任せる
③外注に出す(アウトソーシング)
という、選択肢です。
「減らす」ことは、検証を加えて、「楽になった」「時間が短くなった」ということが、成果です。
「止める」ということは、全体の作業量が減ることは勿論ですが、コストが減るか、必ずしも減らなくても、
①チームの人員数が少なくて済む
②他の重要な作業に人時を割り当てられる
などが可能となって、全体の生産性がアップすれば、成果はあるということになります。
付加価値業務に専念する‼
なんと言っても、この競争の時代、お客に対して、如何に「売場の付加価値をアップ出来るか」が、企業の成長に大きく関わる重要なことになります。
そのためには、『質』と『量』の両面で、重要業務に対して、戦略的に人時を投入する必要があります。
そういう意味で、「単純作業をシュリンクする」ということは、有効時間(人時)を作り出すという、オペレーション上の重要戦略なのです。
いくら良いアイデア(戦略案)があっても、オペレーションが伴わなければ、絵にかいた餅です。
「なかなか、スタートが切れない」
「遣っても、継続できない」
などは、先述の内容が、前提として整備されていない場合が殆どです。
仕事は、楽しく遣るもの⁉
生産性を上げるための仕事の進め方については、大枠ではご理解していただけたのではないかと思います。
「楽しく仕事を遣る」ということは、先述の改善活動で言うと、
①目標を持って(立てて)遣る
②達成期限を決めて遣る
③誰が、どこまで遣るかを決めて遣る
という段取りを決めて遣れば、進捗状況に対して、達成感を大いに味わえるのです。
仕事は、目的、目標がハッキリしていれば、無駄なく効率的に進めることが出来ます。
充実感も、大いに感じることが出来るようになるでしょう。
目標の無い仕事とは、遣り甲斐がまったく違ってきます。
そして何より、お客に対して、「付加価値を創造する」という仕事(業務)は、とても張り合いのある楽しい仕事です。
「お客に喜んでもらう」という目的を持った仕事は、遣る方も「仕事を楽しむ」ことが出来ます。
ワクワクする仕事です。
すべてがうまく行くことは無いかもしれませんが、失敗はまた、多くの知恵を教えてくれることになります。
職場では、それぞれ、職位職責の違いはありますが、仕事は、「目標を持って楽しくするもの」です。
自分自身が、「どう考え」、「どう行動するか」で、仕事の価値も貢献度も変わります。
はい、それ~ッ‼
「とは、言っても」「だって・・・」「でも・・・」「しかし・・・」の癖を無くすのです。
「とにかく、やってみる」のです。
たったこれだけのことで、人生は大きく変わることになります。
「楽に、簡単に、そして楽しく、稼ぐ‼」ことを考えて行動しては、いかがでしょう。
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