売上を上げるリーダーの『仕事の仕方』

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーマーケットの経営戦略

私たちがコンサルティングをさせていただいて、簡単に業績を改善する会社(部門)と、なかなか結果を出せない会社があります。

そこには、良くも悪くも、『原因』があり、『結果』があります。
いったい、その差は何なのか・・・?

色々と原因はあるのですが、一番に考えられることは、リーダーの『仕事の仕方』です。

ここで言うリーダーとは、社長であり、部長であり、店長であり、チーフであり、要するにチームの責任者です。
リーダーの行動で、会社も店舗も、業績に大きな差が出ます。


■ 社長(リーダー)の器と行動

「社長の器以上に会社は大きくならない」と言うことは、昔からよく言われることです。
私も、それは間違いないことだと思います。
この器とは、『器量』のことです。

デジタル大辞泉によれば、器量とは、
1 ある事をするのにふさわしい能力や人徳。
ex.「指導者としての器量に乏しい」
2 その人の才徳に対して世間が与える評価。面目。多く、男性についていう。
ex.「器量を上げる」
と書いてあります。

この器量とは、すなわち知識や技術であり、人格です。
そして何より、ものの捉え方や考え方のことです。
リーダーの考え方が、行動(仕事の仕方)を変えることになります。

そして、仕事の仕方とは、時間の使い方を意味します。


■ どれくらい働くかではなく、何に努力するかが重要

パレートの法則をご存知でしょうか。
注いだ行動(時間)の80%は、成果の20%しか生み出さず、行動の20%が成果の実に80%を生み出すということです。俗に、ニッパチ(2:8)の法則と言われているものです。

重要なことは、パレートの法則を正しく理解し、行動することです。

パレートの法則図
自分の行動の何が、売上や利益に繋がっているのか。そして、何が繋がっていないのか。
当然ですが、リーダーとして、売上にも利益にも繋がらない行動は、出来るだけ遣らないことを考えなければなりません。
売上や利益にならないことを止めるか、誰かに任せることを考えるのです。

そして、さらに突き詰めれば、20%の80%に20%の80%を掛けると、4%の行動が、64%の成果を生み出していることになります。
これは、机上の論理ではありますが、決して空論ではありません。

ですから、この貴重な4%のことに集中して行動するかが、結果を大きく変えることになるのです。

良い結果を出すための「何か」に意識を集中し、優先順位を付けて、行動に繋げることが、リーダーの真の取るべき行動なのです。


■ リーダーの一番の仕事は、マーケティング

「売上を上げたい」と言うことは、すべてのビジネス・リーダーに共通することでしょう。

もし、そうでないリーダーがいるとしたら、チームの将来のために、即刻リーダーの役職を降りるべきです。

中小零細の会社のリーダーが、一番集中して遣らなければならないことは、『マーケティング』です。『売れる仕組み』を作ることです。

特に、リーダーは、物事を目先ではなく中長期において、確実に利益を拡大するための真のマーケティングに、全力を注ぐべきです。

目先の売上ではなく、3ケ月後、半年後、1年後の会社(店舗)の営業利益(売上)を確実にアップさせるための行動が重要であるのです。

これからの3ケ月、半年、1年で、チームはどこまで成長するのか(させるのか)。
リーダーは、そのことに集中して、行動するのです。
結果は、自ずと付いてきます。

もし、結果がそうならなければ、目標が間違っているか、
方法が目的化しているかもしれません。


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新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングと作業改善、そしてコスト削減。他では教えてくれない理論と実地指導で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

新谷千里プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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