人手不足ではない! リーダーシップが不足している!

新谷千里

新谷千里

テーマ:スーパーマーケットの経営戦略

新聞やテレビのニュース記事の中に、『人手不足』の文字をよく見かけるようになっています。

小売や外食などを中心に深刻化している企業も少なくない状態です。
有効求人倍率が高まり、労働条件の悪い企業や業種は、敬遠されこととなります。

しかし、根本的に、「自社内の人手が、本当に不足しているのか?」、という疑問を感じます。


人手不足を考える重要な視点


人手不足を考える上で、重要なポイントがあります。
1.労働条件
2.生産性(人)
の2つです。

労働条件は、働く側からの視点です。
労働時間やその環境など、働く側が職場を選択する重要なポイントです。
生産性は、会社側の視点です。
スーパーマーケット企業には、この生産性が低い企業が多く存在しています。

人手不足を考えるには、この2つの視点を持つこと、そして、その課題に対して優先順位を持って効率よく対応していくことが重要です。


低・生産性が意味するもの


人の生産性が低いとは、
・人時売上高が低い
・粗利益が低い
などのことが、現場レベルでは考えられます。

その中身は、
・作業動作や作業手順に問題がある
・人の管理が部門の縦割りで、部門横断の考え方が希薄である
・在庫や人について、管理意識の低さとその仕組みが無い
・コモディティに偏った品揃えで、価格競争に陥っている
などが考えられます。

このような場合は、人手が少ないのが問題ではなく、営業戦略とオペレーション全体の問題です。
私は、数々のスーパーマーケットの現場で、業務改善のコンサルティングをさせてもらっていますが、このことは、多くの企業が抱えていることです。


低・生産性とは・・・


ここで言う、人に関わる低生産性を平たく言うと、
人が沢山いるのに、そこから得られるアウトプットの生産量やサービス、そして、粗利益高が少ない状態のことです。
あなたの会社は、どうでしょうか?

逆に言うと、得られた利益に対して、人(人時)をムダに使いすぎている状態。また、ロスが多い状態ということになります。

生産性の低いお店では、
・繁忙時間帯に人時が不足していて、閑散時間帯の人時が有り余っている
・同じ時間帯で、不足している部門と、余剰になっている各部門が存在する
・リーダーがバタバタと忙しく、部下が余裕でやっている
・リーダーが、日々単純作業を多く抱えて主体業務が完全に高いレベルで遂行されていない
などの現象が見受けられるのです。

これでは、何時までたっても、生産性を高めることは出来ません。


生産性を高める・・・戦略とオペレーションとリーダーシップ


現場でよくある事例が、
レジは人が余っていて、ボーと立っているレジ担当者がいる反面、売り場では、作業に追われ、中々売り場が出来上がらないという状態を見ることがあります。
また、その逆に、レジには長者の列が出来上がっているのに、バックルームや事務所では、のんびりしている様な状態です。

この様なことは、現場を最適化するという意識(戦略)と、オペレーション(作業と仕組み)レベルが低いことを意味します。
そして、曜日や時間帯、天候等で、大きく変化する売場やお客に対して、常に最適化をはかる努力をするリーダーのコントロール技術が重要になってきます。

戦略(目的と目標の明確化)とオペレーション(作業と仕組み)とリーダーシップが少しずつ噛み合っていくことで、生産性は大きく向上することになります。


視点を変える


『視点を変える・・・』というこのことは、よく言われることです。
モノの考え方が変われば、当然のこととして、行動が変わります。

重要なことは、低い生産性が、人手不足と大きく関連することなのです。
もう一度現場で起こっている
・売り場の完成度
・人の動き
に焦点を当て、あるべき状態とのギャップを確認してください。


★★★★★『スーパーの経営戦略』 その他の参考記事★★★★★

■ 参考記事はこちらから、ご覧ください ⇒ スーパーの経営戦略 


もし、
確実にスピードを持って業績を向上させたい方は、是非、サミットリテイリングセンターへご連絡ください。
100社以上の業績を大幅に向上させた実績と、理論と実績に裏付けされた、他社では教えてくれない『メソッド』が当社には有ります。
サミットリテイリングセンターへのお問合せは、こちらからどうぞ



生産性向上セミナー                        ⇒ 生産性向上セミナーの詳細

【お役立ち:関連記事の紹介】▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

人手不足ではない! 生産性が低く過ぎる!
従業員満足のための業務改善が、『高い生産性』を生む!
生産性の向上に舵をとれ!
会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (前編)

みなさんの 『業績向上の成功事例』 を紹介しています。ご活用ください。▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

コンサルティングの業務改善事例



サミットリテイリングセンターは、『業務改善のコンサルティング』をさせて頂き、全国で100社以上の業績向上を実現してきました。
お問い合わせやご相談は、お気軽にご連絡ください。
電話:06-6654-6640 新谷・携帯:090-4033-1384
メールでのお問合せ ⇒ こちらからどうぞ


生産性向上セミナー                        ⇒ 生産性向上セミナーの詳細

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

新谷千里プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

新谷千里
専門家

新谷千里(経営コンサルタント)

有限会社サミットリテイリングセンター

100社以上の業績向上を実現した業務改善のプロ。売れてしまう実践的マーケティングと作業改善、そしてコスト削減。他では教えてくれない理論と実地指導で、競争の厳しい時代に確実に営業利益を向上させます。

新谷千里プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

高利益を出すスーパーマーケットにするコンサルタント

新谷千里プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼