生産性アップが、多くの問題を解決する‼【商人舎magazine3月号】原稿
先日、クライアントの決算報告がありました。
全体として、業績を大幅に向上させてくれました。
私が、業務改善のコンサルティングをさせていただいている企業です。
今回は、その中のある店舗の部門チーフの話です。
そのチーフは、昨年春頃、ベテランチーフに変わって就任した新米チーフです。
就任当初は、慣れない業務に四苦八苦で、売場づくりに時間を十分投入できず本領を発揮できませんでした。
当然、パート社員やアルバイト社員の使い方も、冗談にも良いと言える状態ではありませんでした。
取り柄は、真面目で前向きこと。一番大事なことです。
売上も前年比アップ、営業利益は2倍
発表された、前期の部門損益では、前年比約2倍という堂々たる結果です。
これまで、この会社は、低価格を武器に売上を伸ばしてきました。
しかし、この二三年は、売り上げの伸びも頭打ちになり、低粗利益率に悩んでいました。
私は、チーフに、
「売上は、下がっても良いから、単純な安売りをするな」(本心では、下がっても良いとは思っていませんが(笑))
と言い聞かせました。
そして、
「お客さんが、悦んでくれる良い商品(企画)を仕入れて、お薦めしよう」
「作業全般の生産性を向上させよう」
「部下の教育訓練を進めよう」
この3点を重点的にやり続けることを指導しました。
要するに、仕事の基本、仕事のやり方を徹底して教えてきました。
日々の行動の結果は、売上も前年比をアップして、営業利益は、約2倍です。
チーフの経験から言っても上々の出来です。
何が目的で、そのためには何をするか
長かった、日本経済のデフレが、過去のものとなってきています。時代は明らかに変わりました。
しかし、まだまだ『価格』だけに重きを置き、価格競争をしているスーパーマーケットも多くあります。お客は、代わり映えのしない売場に飽き飽きして、『価値』を求めているのに。・・・です。
勿論、価格一辺倒のお客がいることも事実でしょう。しかし、そのターゲット設定で生き残れる会社は少数です。
この会社も1年ほど前は、価格競争を仕掛けていました。
例に漏れず、低収益。店舗によっては大赤字でした。
全体としての方向転換の前には、ベテラン社員からは、「別に今のままでも」という様な、やり方を変えることへの反対意見もありました。
一方、意外に若手の社員は、問題意識を持ち、前向きに考えてくれた社員もいてくれました。
今回紹介したチーフも、その一人です。
ビジネスの目的は、利益(営業、経常)です。
会社は、そのことを正確に従業員に伝え、その為の教育に時間をかける必要があります。
地域性もあり、個人個人のニーズ多様化し、高度化しています。
経営者や一部の幹部だけで、会社を運営する時代ではないと思います。
各セクションのリーダーの意見を積極的に聞き入れること。
そして、各従業員がアイデアを持ち寄れる環境を整え、全体としての相乗効果を出すという、真のリーダーの活躍が、会社の発展には欠かせない時代になってきていると思います。
「僕、頑張ってますよ・・・」
改善活動も進んで、部下の教育訓練や売場作りも様になってきた頃。
このチーフに私が、新たな注文を付けた時、
「僕、結構頑張ってますよ・・・」(前任チーフや先輩と比べてと意味でしょう)
という返事が返ってきました。
私は、空かさず、
「そんなことは、わかっている」
「でも、お前には、そんな低いレベルのことは要求していない。俺は・・・」
と返しました。
私は、彼をもっともっと高いレベルに持って行ってあげたいのです。
人は、高いレベルに育てようと考えれば、高いレベルに育ちます。
しかし、こんなもんだと考えてしまったら、そのレベルがゴールになってしまうと思います。
人が育つということは、とても楽しいことです。
コンサルタントとして、こんなに幸せなことはないと思っています。
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