家庭裁判所への報告書 ☆成年後見vol.2⑯☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
成年後見人は、財産を運用して増やしたり、積極的に消費したりといったことはできないのは勿論ですが、
基本的には、年金などの定期収入を当てにしながら、不足分を預貯金で賄う。成年後見人の財産管理方針は、「維持管理」。だから、抑制気味に・・・。
どうしても、そうなってしまっています。
最近は、親族の方と一緒に成年後見人に就任するケースが多いのですが、
その良いところは、かなり大胆にご本人のためにお金が使えることです。
もちろん、無駄遣いをしようと思っている訳ではありませんが、
どうしても、専門職後見人として一人で財産管理をしていますと、
収支予定表を作りながら、毎月の赤字を大きくしたくないという気持ちが働きます。
先日、親族後見人の方との、月に一度の打合せの際、
「老後のために、本人が一生懸命貯めてきたお金を、今、節約しては意味がない。」
との言葉に、ハッとしました。
確かにそうですよね。
高齢の被後見人の方たちの財産管理をしていると、お金を使うにも元気が必要だとつくづく思います。
お金の使い道が限られてしまうのです。
70代、80代、90代と、それぞれ違います。
高齢者と一括りにはできません。
均等に計画的になんて、ナンセンスです。
親族後見人と相談しながら、ご本人のためになるものやサービスは、どんどん使った方が良い。
親族の思いを、私が、裁判所に上手に繋げよう。
そんな風にサポートしていこうと思うのでした。
私たちは、笑顔の和を広げます。
司法書士佐井惠子
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