親族後見人でなく、専門職後見人が選任される場合 ~☆成年後見 vol.8①☆~
被後見人さんがお世話になっているグループホームでは、
サービスの利用者アンケートと業者の自己評価に加えて、外部評価を受けています。
どんな評価項目があるのかを知ることで、グループホームの目指すサービスを知ることができます。
例えば、1.地域密着型サービスの意義を踏まえた理念に基づく運営ができているか
キーワードは、地域の一員。地域、市町村との連携。
玄関の施錠を含めて、身体拘束をしないこと。虐待防止の徹底。
成年後見などの権利擁護に関する制度の理解と活用。
就業環境の整備。
2.安心と信頼に向けた関係づくりと支援。
キーワードは、関係づくり。本人、家族、職員、利用者同士、馴染みの人との関係継続。
3.その人らしい暮らしを続けるためのケアマネジメント。
キーワードは、協働。本人の意向やそれまでの暮らしを把握したうえで、
これを踏まえた地域資源、医療、看護職との協働や、終末期に向けた方針の共有、そして災害対策。
4.その人らしい暮らしを続けるための日々の支援
キーワードは、一人ひとり。人格の尊重、プライバシーの確保。自己決定の支援。
その人らしい暮らしの支援。身だしなみ、食事、口腔内清潔、排泄の自立支援、
入浴、服薬、日常的な外出支援、一人ひとりの居場所づくり。
当該グループホームは、随分と頑張っておられます。
お世話になっているのだからと、家族はとかく遠慮勝ちですが、
グループホームの目指す方向を知っていれば、
ご本人のために、もう一歩、踏み込んだ要望ができるのではないでしょうか。
司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.com