東京の親族に代わって後見人就任 ☆成年後見vol.13②☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
任意後見契約の内容は、十人十色。それぞれの個性は、生活設計(ライフプラン)に反映させます。
ライフプランをひとつご紹介いたしましょう。
任意後見人がご本人にどのように関わることとなるのか、分かっていただけると思います。
生活設計(ライフプラン)は、かなり細かく決めておきます。
なぜかと言えば、生活設計が、任意後見人が仕事をする上での指針となるからです。
また、後見人とご本人の間では、阿吽(あうん)の呼吸でわかり合えることでも、
後見人として第三者にそれを主張する際には、やはり文書にしていないと実現困難であるためです。
さて、あなたならどうしたいですか?
ほんの一部ですが、抜粋してご紹介します。
・日常生活に関する習慣・嗜好など 夕飯時には赤ワインを3杯 味付けは薄味で
・日常生活は、質素で堅実な生活を心がけたい。
但し、孫へのお年玉や、親戚のつきあいは下記の方針で行って下さい。
・体が不自由となったりして、住宅内での移動が困難となったときは、手すりや介護設備を備え付けて、できるだけ自宅で暮らせるように。
・家と家財の火災保険は、○○火災保険に加入。
・家のメンテナンスは、建築を依頼した○○工務店に。
・銘柄○○の株式は、資産として保有しておきたいと考えています。
・介護で必要なものは積極的に購入して下さい。
・配偶者の生活資金として月○○円を支払って下さい。
但し、私が介護施設に入所したり、あるいは介護サービスを受ける等して、私の資産に不安があるときは、私の支払いを優先して下さい。
・負債を多く相続するような場合には、弁護士に対して相続放棄を授権して下さい。
・○○に相続が発生して遺産分割の必要がある場合、法定相続分を主張しないで下さい。何もいりません。
・生命保険は、○○が満期です。現金に不足が生じない時、配偶者存命中は、満期後据え置いても構いません。
・私の生命保険の受け取りは、配偶者となっていますが、配偶者が私より早く死亡した場合は、○○を受取人とする変更の手続きをしてほしい。
・インフルエンザの予防接種は行って下さい。
・生命身体に重大な影響を及ぼす事項についての承諾権者は配偶者とします。
・入院時の保証人には配偶者が、配偶者に支障あるときは甥の○○に依頼してあります。(電話番号)
・過度な延命治療や死体解剖は、決して望みません。
・宗教法人○○寺には、既に永代供養をお願いしています。・存命中は、年に1度のお布施を金○○円の範囲で行って下さい。
・配偶者が入院するなどして自身の医療費等が賄えなくなった場合は、必要に応じて私の預金等を取り崩し、配偶者の費用に充てて下さい。
ほんの一部でした。
生活設計を作るのに、一番時間がかかります。
司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.com