フリージャーナリスト 土江真樹子さん

佐井惠子

佐井惠子

テーマ:日々のこと


みなさん、こんにちは。司法書士 佐井惠子です。
昨日は、さわの会(異業種交流会)の定例会に出席して、沖縄返還密約事件をテーマに、
元琉球朝日放送記者、滋賀大准教授でフリージャーナリストの土江真樹子さんのお話しを聞くことができました。

さわの会は、弁護士、税理士、医師、カメラマン、ライター、新聞記者、会社経営者、会社員など、
様々な職種の、主に女性の集まる異業種交流会で、私も参加して14年ほどになります。
普段は、メンバーが交代で、自分の仕事や関心事にまつわる話をしています。

「今、私はどこに三脚を立てて、どこにカメラを向けるのか、常に自問自答しています。」
と、土江さんは仰います。

今回、沖縄「返還」の舞台裏を明らかにした、土江さんのプロデュースの
「沖縄金曜クルーズ」というNHKの番組を見ながらお話しを聞いたのですが、
アメリカ側の、実際に戦略を描き、交渉に携わったキーマン(当時29歳、30歳)へのインタビューを通じて、
沖縄返還交渉におけるアメリカの外交戦略、
~沖縄の基地は残し、施政権は日本に返還することで日米安保を延長し、
   一方で、道路整備などのアメリカ側の負担をなくして、戦争で疲弊した経済を立て直す~
を、明らかにされました。

テレビでは元々、「難しいもの・耳の痛いこと・聞きたくないもの」は伝えにくいし、
今はとりわけ、そのような番組を制作することは難しく、でも、分かりやすいものだけ伝えていてはだめで、
そういった、苦い・辛い素材に、砂糖をまぶし、時にはピンクやブルーに着色してでも
口に入れてもらう工夫をして、伝える努力をする必要があると仰いました。

そこのところは、どんな仕事にも繋がる部分だと共感したのですが、
それでも、それだけで終わっていないところが流石です!
当時、戦略を描き交渉に携わった人の若さは、テレビ番組だからこそ印象的に伝わりました。

お話しの内容も興味深く、また仕事をなさる上での葛藤や
取材対象との距離感を考えるといったお話しに、その人となりを感じます。

私の知る女性ジャーナリスト・記者さんは、皆さんフェミニンで、静かに話をされ、魅力的です。
ある方の、事務所を出ていかれる瞬間の残り香が、また爽やかで、素敵でした。

司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.com

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