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遺言があれば楽になるって本当? ☆遺言・相続vol.2⑱

2010年5月23日 公開 / 2011年4月10日更新

テーマ:相続

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 相続 手続き


みなさん、こんにちは。司法書士 佐井惠子です。
「遺言を書いておけば、相続に際して相続人の手続きは簡単になります。」
って言っていたら、「それって本当?」と、突っ込まれました。

結論から言えば、同じ遺言でも、残す相手によって「すごく楽」か「かなり楽」かの違いがあります。
遺言をひとまとめに話してしまうのは誤解を生むなあと少し反省。

「すごく楽」は、子どもや配偶者に遺言で遺産をのこす場合。戸籍一通で済む場合も。
「かなり楽」は、兄弟姉妹に遺言で遺産をのこす場合。
兄弟姉妹が相続人になるということは、子どもはいなくて、
尊属である両親や祖父母は亡くなっていることが前提となりますので、
それを証明するため、戸籍があれこれ必要となってしまいます。
それでも、揃える戸籍はかなり少なくてすみます。決して、苦しい言い訳ではありません。(本当です)

もちろん、子どもがいても、親がいても、兄弟姉妹に残すことはできます。
その場合は、「相続させる」でなく、「遺贈する」となりますのでご注意下さい。
相続人でない兄弟姉妹に遺言で財産をのこす場合は、「遺贈」になります。

分りにくい!って、また叱られそうですね。

司法書士佐井惠子

この記事を書いたプロ

佐井惠子

家族の問題(成年後見、相続、信託)の専門家

佐井惠子(佐井司法書士法人)

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