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コラム

進化する断熱基準 断熱リフォームで快適+省エネ!

2017年1月24日

テーマ:全面改装リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 耐震補強

築古の木造住宅は当時の断熱基準及び断熱性能のため、冬場の寒さに悩まされる例は少なくありません。
先日ある住宅設備の展示会を見学した際に、1980年当時からの断熱基準を年代ごとに現在のゼロエネルギー住宅に至る断熱基準の進化が展示されていました。


昭和55年(1980年)と平成4年(2003年)の断熱材です。
37年前はやはりさすがに天井、壁とも薄いグラスウールが使われています。
床に至ってはスタイロフォームではなく発泡スチロールですね。
しかしこの頃から本格的に断熱材が導入されてきたのでしょう。
築50年以前の木造住宅に断熱材としてはなかなか見受けられず、やはりそのころの建物は冬場の寒さにr悩まされているケースが多くあります。


平成25年と、現在のゼロエネルギー住宅の断熱基準です。
やはりゼロエネルギー住宅の断熱材はしっかりしていますね。
天井にこんなに分厚いグラスウールが入っていれば、冬場も夏場も快適に過ごせることでしょう。


ちなみにドイツの断熱基準がこちら。
木製繊維とグラスウールの差はあまり比べられませんが、窓の基準がLo-Eのトリプルガラスというのが驚きです。
やはりドイツはエコ住宅のトップランナーのようです。

さてこのように日本の住宅における断熱事情も進化しています。
住まいの断熱性は外気に触れる床、壁、屋根下の天井に断熱材を隙間なく入れることと、窓、玄関などの開口部断熱仕様にすることで確保されます。
断熱を行うと、冬場は冷たい外気の影響を受けにくく、暖かい室内の空気を逃しません。
夏場は外の熱気を跳ね返し、冷房の効きがよくなり、涼しい室内環境が得られます。
暖房時も冷房時も、格段に省エネにつながり経済的です。
また、しっかり断熱した家の良さは室内の温度が、廊下と大きく違ったりしないこと、お風呂に入る際にヒートショックなどの体への影響を防止することができます。
リフォームで断熱工事を行う場合、床や天井であればもぐりこんで断熱材を入れることができますが、壁はいったん内壁をはがさなければなりません。
床や天井だけの断熱や、一部屋だけの断熱ではあまり効果が得られません。
断熱工事は大規模リフォームをお考えの際にご検討してみてはいかがでしょうか。
大規模リフォーム時であれば壁や天井を大きく解体する際に、耐震補強も同時に行うことができます。
断熱工事と耐震補強工事はこれからのリフォームにおいてはずせない工事として考えられています。


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全面改装リフォームのプロ 舘慶仁ののブログ

この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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