連棟住宅の切り離し後のトラブル。むき出しになったブロック壁の補修及び外壁塗装リフォーム

舘慶仁

舘慶仁

テーマ:外装リフォーム

隣の家が解体されたら、なんと自宅の外壁がむき出しで、何らかの仕舞が必要になったというケースはよくあります。
連棟の長屋住宅は壁一枚で隣家とを仕切っています。つまり壁一枚を両家で共有しています。
また、昭和30~50年代に建てられた建売住宅は、隣家戸の隙間も狭く、隣接壁はなんの仕舞のせずに、屋根部分の板金だけで雨仕舞がしてある家がたくさん建てられてきました。
これらの連棟の長屋住宅や、昔の建売住宅は築40年、50年にもなると家の老朽化などで建て替えされる際、いざ解体してしてみるとむき出しの外壁があらわれた、何らかの仕舞が必要になるというケースが少なくありません。
通常は解体されたお宅が最低限の仕舞をするという責任があります。
多くはトタンを貼る程度というの一般的ですが、そこはお隣同士の話し合いで、最低限相応の費用を相手側からいただき、不足分は自己負担でお好みの仕上げにするというケースが多いようです。


今回のケースもこの通り、隣家を解体されたら、むき出しのブロック壁があらわになりました。
所々に穴も開いているので、たちまち内部に雨漏りが発生しました。
早急の対策が迫られる中、他の3面と同じモルタル仕立ての塗装仕上げをすることになりました。


足場を組んでまずはあらわになったブロック面のモルタル塗です。
せっかく足場を組むのだから、他の3面も同様に塗装することにします。


完成しました。
仕上がりはシリコン弾性塗装。
弾性系塗料は素材がゴムのようにのびやかで、建物全体をそのゴムのような素材で覆うので地震に強く、外壁のひび割れがしにくくなっています。
質感も重厚でモルタル壁にはお勧めの塗装です。

連棟の長屋住宅や隣との壁の隙間が狭い建売住宅は、解体時にこのような切り離し後のトラブルが絶えません。
両者間の穏便な話し合いが必要ですが、売却後の業者が相手だと業者側の巧みな交渉で言い含まれて泣きを見るケースも少なくありません。
トラブルに発展しそうなケースは第三者を間に挟み、交渉を進めることも一つの手段です。
建築当時と現代ではその背景や法律が大きく変わっていますが、快適に住み続ける権利までは変えられません。
お互いの言い分を理解しつつも、交渉に臨むことが大切です。

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舘慶仁
専門家

舘慶仁(リフォームアドバイザー)

リフォームワーク

長屋などの古家を専門に、お客さまの予算と必要性に応じてリフォームする確かな技術力は、数多い経験による低コスト化と、社内外のチームワークによるトラブルのない工事で、古家を現代的に住みやすく再生します。

舘慶仁プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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