人事評価制度は会社次第

真田直和

真田直和

テーマ:人事制度

総合人事コンサルティング会社のフォー・ノーツが、「年功序列をはじめとする人事評価制度に関する意識調査」を行い、その結果を公表しました。
代表的な質問に対する回答を見てみましょう。

全国のオフィスワーカー(正社員・契約社員)400名※から得た回答をまとめたものだということです。
※20代・30代・40代・50代以上 各100名ずつ 計400名

調査結果のポイント


1. あなたの会社の評価制度で、採用されている評価項目はなん


(複数回答可)
・成果評価(成果目標の達成度)        69.8%
・行動評価(目標達成に向けたプロセス・行動) 60.5%
・能力評価(知識やスキル)          50.5%
・バリュー評価(自社の価値観や行動指針)   15.0%
・360度評価                  14.0%
・あいまい、わからない            17.3%

従来の評価項目である「情意評価」がありませんね。
気持ちややる気で評価することが、曖昧な評価となることに気が付いてきたのでしょう。

2.あなたの会社の人事評価で、最も重視されているポイントはな


・経験、勤続年数、年齢など    11.3%
・成果・業績など、仕事の結果   43.3%
・行動・能力など、仕事のプロセス 15.8%
・業務内容・役割など、職務の重さ 10.3%
・あいまい、わからない      19.5%

仕事に対する行動や結果で評価してほしいわけです。
これは承認を求めている証拠です。

3.あなたの会社は年功序列ですか。


・年功序列である   17.8%
・やや年功序列である 54.0%
・年功序列ではない  28.3%

仕事に対する行動や結果で評価してほしいといいながら、年功序列が残っている。
これも本心ではないでしょうか。
行動や結果を出し続けること(再現性)は容易ではありません。
仕事は生活基盤です。
ある程度の安定性を求めていると思います。

人事評価制度は視点を変えると、人によりプラスにもマイナスにもなると思います。
人事評価制度に正解はありません。

人事評価制度を考えるときに重要なことは、どのような会社にしたいのかをしっかりと考えて構築する必要があると思います。

調査結果の詳細は下記でご覧いただけます。
https://q.bmd.jp/91/266/6951/88105

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真田直和
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真田直和(特定社会保険労務士)

真田直和社会保険労務士事務所

解雇、残業、労働時間など「人」に関する労務問題を4万件以上解決。また、大企業から中小企業まで幅広い業種の人事評価制度設計のコンサルティング実績も豊富です。

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