新入社員を指導する上司が特に大事にすべきことは?

真田直和

真田直和

テーマ:人事制度

東京商工会議所は、4月21日に「企業の人材育成担当者による新入社員・若手社員・中堅社員に対する意識調査」の集計結果を公表しました。

本調査は、企業の人材育成担当者による新入社員・若手社員・中堅社員に対する期待や指導・成長に関する事項を把握するために実施したもので、東京商工会議所が実施した研修講座を利用した5777社を対象に、2025年3月3~21日にWEBアンケートシステムを利用して行い、377社の回答を集計したようです。

①新入社員に入社までに身に付けてほしいスキル・知識(最大三つ


「ビジネスマナー」64.2%
「パソコンスキル」53.3%
「電話応対」23.9%
ビジネスの基礎的なスキル・知識を挙げる企業が多いようです。
しかし、この回答でのスキルに対して研修が必要なのでしょうか?
本来、新入社員が自ら習得できるスキルです。
新卒社員の3年以内の離職率は、大卒で約3割、高卒で約3割程度が一般的と言われています。
このスキルに多くの時間を費やす必要があるのか疑問です。

②新入社員を指導する上司が特に大事にすべきこと、心掛けるべき


「仕事の指導を丁寧に行うこと」39.8%
「若者の感覚や考え方を理解すること」30.0%
「部下の意見や考え方を真摯に聞くこと」29.3%。
「仕事の指導を丁寧に行うこと」、「若者の感覚や考え方を理解すること」、「部下の意見や考え方を真摯に聞くこと」を挙げる企業が多いようです。
また、「部下を厳しく指導すること」を挙げた企業はありませんでした。

上記回答ですが、新入社員に限ってのことではありません。
ただ、社会人として働き始めた新入社員には企業人としてのコミュニケーションスキルが低いと考えられます。
このような新入社員に対する管理職のコミュニケーション能力が重要と考えます。

東京商工会議所 企業の人材育成担当者による新入社員・若手社員

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真田直和
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真田直和(特定社会保険労務士)

真田直和社会保険労務士事務所

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