「ほめ育」とは何か?〜人の強みを見つけ、伝え合う文化づくり〜

研修の感想は良かった。
ところが、現場の仕事は前と変わらない。
社内教育に力を入れている方ほど、もどかしくなる場面です。
こんにちは。
ほめ育コンサルタントの道下真介です。
私は実践講座で、学んだ後に何をやってみたかを聞いています。
そのやり取りを通して大事だと考えているのが、課題の大きさと、振り返る機会です。
やってみると、相談できることが生まれる
講座では、実際に取り組んだときの難しさや、うまくいかなかったことを持ち寄ってもらいました。
知識を聞いている間は分かったつもりでも、相手を前にすると言葉が出ない。
予定していた順番で話が進まない。
そうした具体的な課題は、実践して初めて分かります。
振り返りで扱いたいのは、できたかどうかの判定だけではありません。
どこで難しくなったのか。
何を試したら、少し話しやすくなったのか。
次の練習に使える出来事を、持ってきてもらうことです。
ただ、課題を渡せば誰でもすぐに始められるわけではありません。
講座でも、取り組めなかったという報告がありました。
そのときに、同じ課題をもう一度強く言うだけでは、最初の一歩が変わらないことがあります。
教える側が「これくらい」と思うことと、本人が感じる難しさは違う。
私は、そこを確かめながら進めたいと考えています。
大きな課題を、試せる行動に分ける
講座の中では、人への働きかけを、挨拶、相手を知る会話、提案というように分けて話しました。
全部を一度に考えると難しくても、挨拶ならできることがあります。
どこから怖くなるかも、分けると確かめやすくなります。
社内研修の後も、同じように考えてみてください。
「明日からコミュニケーションを良くしましょう」だけでは、何をするかが人によって違います。
一人の話を最後まで聞く。
相談を受けたら、相手の困っている場面を一つ尋ねる。
実際の仕事の中で試せる行動にすると、始める場面を想像できます。
ここで大切なのは、行動を増やしすぎないことです。
一度に全部取り入れようとすると、何を確かめたかったのかも曖昧になります。
今回の学びから一つ選び、いつ、誰との仕事で試すのかを決める。
本人が無理なく取り組める大きさかも、一緒に確認します。
実際の場面が思い浮かばなければ、その場で短く練習してもいい。
知識をもう一度説明する前に、最初の言葉を口にしてみる時間をつくるのです。
業務の時間が足りないなら、気持ちだけで何とかしてもらわない。
上司が優先順位や時間の取り方を整えることも、実践を支える仕事です。
結果だけでなく、試した過程を持ち寄る
最後に、いつ振り返るかを決めます。
実践の期限だけ決めて、振り返る場がなければ、うまくいかなかったことがそのまま残るかもしれません。
次に会ったとき、何を聞くかまで考えておくのです。
「どんな場面で試した?」
「やってみて、何が分かった?」
この二つなら、期待した結果が出なかったときにも話せます。
その内容から、続けることや変えることを一つ決めます。
ほめ育では、成果に加えて、そこに至る過程にも目を向けます。
声をかけてみたこと。
言い方を変えてみたこと。
実際に取り組んだ行動を確かめて、次の練習につなげる。
数字が出るまで何も認めない、という関わりにはしたくありません。
講座の最後にも、私は完璧に全部こなすことより、前の自分より取り組んだ自分を見せてほしいと伝えました。
「先週までの自分より、今週頑張った」
そう言える取り組みを持ち寄れたら、話し合えることが増えます。
次の研修では、終わる前に少し時間を取ってみてください。
明日試す行動を一つ決め、振り返る日も決める。
良い話を聞いた時間を、現場で使って確かめる時間へつなげていく。
そんな社内教育を、一緒につくっていきたいですね。
職場に合わせたほめ育の実践については、公式LINEでもお伝えします。
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