「子育て期短時間勤務支援助成金」が改正されます
◇◇◇定年の引上げについて◇◇◇
働いている人が望めば60歳以降も働き続けられる制度を会社が作ることが法律で決まりました。
【継続雇用制度】
1~3のいずれかで60歳以降の雇用を確保します。
1.定年を引き上げる
2.定年を廃止する
3.継続雇用(再雇用)制度の導入
すでにこの制度を行っている会社も要チェックです。
これまでは会社で60歳以降働く人の基準を設けて選別できました。改正後は、基本的には働きたい人全員を雇い続けることになります。来年4月から2025年まで段階的に65歳まで引き上げられます。
【中小企業定年引上げ等奨励金】
①「65歳以上への定年の引上げ」
②「定年の定めの廃止」
③「希望者全員を対象とする70歳以上までの継続雇用制度の導入」
④「希望者全員を対象とする65歳以上70歳未満までの継続雇用制度と同時に労使協定に基づく基準該当者を対象とする70歳以上までの継続雇用制度の導入」
①~④のいずれかを実施した中小企業事業主に対し、導入した制度等に応じて一定額を支給します。
就業規則により制度が定められていることが必要です。
また、勤務時間の多様化の制度(高齢短時間制度)を併せて導入した場合には、加算金を支給します。
ちなみに、この助成金は平成25年3月31日をもって廃止の予定です。平成25年3月31日までに①~④の継続雇用制度などの導入を行った中小企業事業主が対象となります。
検討されている場合は、早めに就業規則等を改定するのをおすすめします。
◇◇◇定年引き上げに関連してご参考までに◇◇◇
< トヨタ、再雇用で「ハーフタイム勤務」試行へ >
トヨタ自動車労働組合(鶴岡光行執行委員長、約6万3000人)は10月13日、愛知県豊田市で2013年8月までの活動方針を決める定期大会を開きました。
定年後も65歳まで希望者の継続雇用を企業に義務付ける改正高年齢者雇用安定法への対応として、工場従業員の勤務時間を半分にする「ハーフタイム勤務」制度を2013年4月から一部の工場で試験導入することがわかりました。定年の60歳以降も再雇用を希望する社員が増えていることに対応したもので、働き方の選択肢を広げます。試験導入が順調に進めば、全工場の導入も検討する予定です。再雇用希望者は、フルタイムかハーフタイム勤務のいずれかを選択する方向です。
トヨタ自動車労働組合が10月13日開いた定期大会で、ハーフタイム勤務の試行を含め、60歳以降も働きやすい環境整備を目指す運動方針が採択されました。トヨタの試みが他の製造業に広がる可能性も考えられます。