○税金滞納 差押え○

宮本裕文

宮本裕文

テーマ:ちょっと一息

差押え


ちょっと一息しませんか

●自宅を差押え

先日、施設の待合室で「税金を滞納し、自宅を差押えられた!」と知人らしき人に自嘲気味に話している人がいました。
普通、人に話せる内容ではないのですが・・・・

「差押」の意味が分かっていないのでしょうか?
公権力により、所有権を「差押え」られているわけです。もう、自分の意志で売却も出来ません。当然、抵当権者等にも通知が行きます。

また、「期限の利益喪失」となり住宅ローンの抵当権者から一括返済請求も可能となります。

信用調査の際、自宅等の所有不動産の登記事項証明書等を閲覧することはよくあります。
「差押」登記がされていると、税金以外にも何か滞納があるのではと想像します。

●しかも、登記事項証明書には全て記載され、年月で消える事はありません。

自分の現在または将来、家族の現在または将来に影響が無いとは言えません。

その人は「税金の滞納では競売にならないから大丈夫!」とも言ってました。

確かに競売にはなりませんが公売される可能性があります。公売は、裁判所の許可など必要なく、執行出来ます。それが「差押」です。法治国家で、自分の権利を強制的に奪われている事に気づいていないのでしょうか?

●執行するか、執行しないか 最終決定権者は差押債権者です。

*借金などの債務は、債務整理や自己破産などにより債務をなくすことが可能ですが、税金の場合は、支払うべき税金を0にする方法はありません。(減免されるケースはあります)

ちょっと一息でした


○コラム内容のご質問はご遠慮ください。
ご相談内容と料金 お問い合わせ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○営業時間 
 平日9:00~17:00 土曜日9:00~13:00
○定休日 
 日曜・祝日・臨時休業あり

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本裕文
専門家

宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

障がい者(心と体)に特化した賃貸住宅入居支援の専門店です。また、宅建士として37年の知見を基に不動産お役立ちコラムを発信しています。

宮本裕文プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

住宅確保要配慮者入居支援のプロ

宮本裕文プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼