シニア世代孫育てセミナー 「赤ちゃんの発達」から学ぶ「おとなの姿勢」
■ 災害から命を守る「避難三原則」その2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神戸市コミスタこうべ 学童保育
「防災カラダづくり」
東日本大震災では津波によって2万人近くもの方々が犠牲になりました。
しかし、学校での津波防災教育に積極的に取り組んできた自治体によって、ひとりも犠牲者を出さず
周りの大人達の命を救った地域がありました。
自然災害とどう対峙するか、自然とどう向き合うべきか、その教えを集約したものが
災害から命を守る『避難三原則』です。
■ 原則2.その状況下で最善を尽くせ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【原則2】その状況下で最善を尽くせ!
「ここまでくればもう大丈夫」「ここは安心」と考えるのではなく、まだできることがあるなら
今できる最善の行動をとろうと考えることです。
激しく揺れる地震が起こり、その地域では今までに津波に襲われたという歴史があったなら
「高いところに逃げる」という行動をするでしょう。
東日本大震災では中学生の「最善を尽くす」行動によって、隣接する小学生や近隣の保育園児が
全員無事に避難できたという事実がありました。
■ 中学生の行動が多くの人を救う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「高いところ」はどこだろうと考え、学校であれば校舎の屋上かもしれませんが、
それよりももっと高いところにある指定されていた避難場所を目指しました。
しかし、施設裏のがけが崩れている状況や津波が家を壊す土煙などの様子を見て、
「ここではダメだ!」と判断し、さらに高台にある施設を目指しました。
その施設に到着したすぐ後、目前まで津波が迫り、そこで止まりましたが、やはり
「ここではダメだ!」とさらに高台の施設に向かいました。
津波は中学校も小学校も屋上をはるかに超え、最初に避難した施設にも3mの高さを超える爪痕が
残されていました。
「原則1:想定にとらわれるな」と「原則2:その状況下で最善を尽くせ」を忠実に実践した結果、
大勢の命が助かりました。
■ 普段の思考で最善の基準を引き上げる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここは〇階だから大丈夫」「この建物は鉄筋だから大丈夫」と安心材料を見つけるのではなく、
「ここよりも高いところはどこだろう」
「隣に逃げたほうがより高い」
「急げばもう少し離れたところに逃げられる」
など、まだできることはあるはずと考えましょう。
最善を尽くすよう状況をしっかりと見極め判断できるためには、普段の考え方が重要になってきます。
すぐに「無理!」「できない!」と言葉にしてしまえば、それ以上に考えることも動くこともしません。
しなければできることがあっても今以上にできることはないでしょう。
普段から何でもやってみる、失敗も成功のうち。
やってみてうまくいかなければ考える。
失敗の連続でも一筋の光が見えたらあきらめず、根気よく続けてみる。
その状況下での最善は普段の思考の延長にあります。
思うように動けることは、「最善」を考える・「最善」を尽くす行動につながります。
「無理!」「できない!」からだを「やってみよう!」「できる!」からだに変え、
「最善」を尽くすためには??を考えられるような子どもに育てましょう。
「自分の命は自分で守る」からだづくり
↓ ↓ ↓ ↓
●/● 幼児・小学生の姿勢と体づくりのバランスボール講座 ●/●
筋肉が正しく使えるための神経の働きを高め、全身のコントロール能力を伸ばします。
経験不足や過剰な危険回避によって、脳の働きが未熟なまま成長している子どもたち。
自分のからだの取り扱い方のプログラムを書き換え、どんな状況にも対応できるからだを作ります。