シニア世代孫育てセミナー 「赤ちゃんの発達」から学ぶ「おとなの姿勢」
新見市小中学校 教育研修所 教育研究会 「健康教育」分科会
「子どもの姿勢を考える」
~ 体力・学力・脳の働き ~
当日の様子が地域の新聞に写真とともに掲載されました。
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この記事では、よい姿勢になるための運動や正しいからだの使い方によって
「体の状態を本来に戻す」と書かれてあります。
私たちのからだの本来の状態とはどのようなことなのでしょうか。
この世に生まれて私たちのからだは様々な変化をします。
身長・体重などの体格の変化、代謝や内分泌などの生理的変化など、
成長するにつれて、あるいは加齢とともに年齢相応の変化をしていきます。
年齢相応というのは誰もが避けることができない変化ではありますが、
反面、同年齢でも個人差が大きくもあります。
テレビで見かける高齢の方の中には、実年齢から20歳くらい若く見えるような方も
いらっしゃいます。
自分の身の回りのことは自分ででき、活動的な日常を送っていらっしゃいます。
このような方には「介護」とか「寝たきり」ということは縁遠いことで、
ご本人も介護されるという状況は頭にないのだと思います。
年齢とともにからだの機能は低下していくならば、若い頃は活動的だが、加齢とともに
動けなくなっていくことは不思議ではありません。
しかし、年齢が上がるにつれて個人差が大きくなって来るのはなぜでしょうか。
私たちのからだは健康に生きていくために作られています。
うまく使えば長持ちするのですが、何かが偏ったり、その偏りの長年の積み重ねや
不可抗力などによって、あちこちに支障が出てくることも少なくありません。
代表的なのが「生活習慣」です。
健康を維持し、健康的な生活を送ることができる日常の習慣を続けることが、
本来持っているからだの機能を最大限発揮できる状態ではないでしょうか。
「生活習慣病」という言葉は国民のほとんどの方に認知されていますが、
運動器の生活習慣病(ロコモティブシンドローム)も見逃せなくなっています。
ロコモティブシンドロームも長年の積み重ねですが、いつから積み重なっているのかを
見ていると、姿勢が物語っていると言えます。
つまり、「姿勢が悪い」時点で、ロコモティブシンドロームに向かって進んでいるのです。
高齢者だから背中が丸くなる、仕事でパソコンを使うから猫背になる。
授業中に背中が丸い小学生や、お座りをした時から猫背の赤ちゃんも「姿勢が悪い」。
ということは、遅かれ早かれ悪しき生活習慣によってロコモティブシンドロームに
向かっていることになるのです。
悪しき生活習慣は、あまりにも当たり前すぎて気づいていないことも多々あります。
洋風の生活スタイルの中には、知らず知らずのうちに影響を受けていることも多いのです。
子どもだから「介護」なんて考えることはないかもしれません。
でも、子どもの数十年後を考えた時に、今の元気な高齢者ほど動けないかもしれないなと
感じる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
このくらいなら大丈夫と思う前に、このくらいのうちに取り組もうと思っていただきたいです。
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