姿勢・肩腰膝の体調改善教室 第4回 @ 備前市国民健康保険
新見市小中学校 教育研修所 教育研究会 「健康教育」分科会
「子どもの姿勢を考える」
~ 体力・学力・脳の働き ~
この研修会のねらいは、
1)姿勢の成り立ちを理解する
2)姿勢と健康との関連を考える
3)からだとこころのつながりを理解する
4)よい姿勢と動きやすさを体感する
私たちが日常動作を行ううえで、姿勢は少なからず気にする方も多いです。
本質を知らないまま、見たり聞いたりしたことを鵜呑みにすることは、
自分のからだに最適ではないばかりか、負担をかけすぎて痛めることにもなります。
あなたは、まっすぐ立てているかどうかを考えたことはありますか。
「そんなことは考えなくても当たり前」と思う方もいれば、
「まっすぐではない」と、偏って立っていることを認識している方もいます。
この「まっすぐ立つ」ためにからだは様々な働きを持っています。
日常やスポーツの動作においてタイミングよく、必要な力を発揮できれば、
どのような動きに対してもよい姿勢で最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
あなたは「まっすぐ立つ」ことができたのはいつですか。
姿勢の成り立ちでは「まっすぐ立つ」ことの重要性を再確認します。
生まれたての赤ちゃんの頃は立つことはできませんし、座ることもできません。
寝かされていても手足は自分で動かすことができ、次第にその動きも変化していきます。
仰向けに寝かされっぱなしだったのが、自分で寝返ってうつ伏せになることも
できるようになります。
私たちは誰かに教わることなく、自ら動いてまっすぐ立つことに向かっていきます。
これらは順番が決まっていますし、誰もが同じ動きをします。
だから、まっすぐ立てて歩けるようになるのです。
それぞれの時期に正しい動きを繰り返すことは、次の段階に進んだ時に
さらに高度な動きができるようになるために重要です。
最近多いのはお座りができた時にはすでに「猫背」の赤ちゃん。
自分で座るのですが、しばしば後ろにひっくり返ったり、歩き始めてもよく転びます。
理由はいろいろとありますが、このような状況に至るまでに正しい動きを
身につけていないことが多く見られます。
幼児や小学生の姿勢は、赤ちゃんの頃からつながっているので、
猫背で座っていた赤ちゃんはそのままの姿勢で座る可能性は高いと考えます。
小学生の学力や運動能力を高めるためには、まずよい姿勢が自然で楽であること。
低学年くらいまでにはまっすぐ立てる姿勢づくりを行うことが望ましいです。
小学生の前の幼児期からできるのであればより効果的です。
一番効果的なのは、まっすぐ立つための発達段階から、
つまり赤ちゃんの時から取り組むことです。
家庭での取り組みがあってこそ子どもは育つのです。
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