シニア世代孫育てセミナー 「赤ちゃんの発達」から学ぶ「おとなの姿勢」
ご自分の血圧を知っていますか。
「少し高いときがある」とか、「以前よりも高くなってきた」など、大体の血圧を
把握している方もいるようです。
中には、健康診断で「血圧が高い」といわれ、そのほかの数値も基準値を超えるなど
生活習慣の改善を指導される方もいます。
指導通りに塩分など食事に気をつけて、運動を取り入れるようになれば、降圧効果が
見られることもあります。
しかし、「好きなものを食べたい」とか「動くのは面倒くさい」などと、
全く生活習慣を改めることなく、今まで同じことを続けていると、さらに血圧は上昇。
そして、血圧を下げる薬を処方されることになりかねません。
「薬を飲んで血圧が下がったから、食べたいものを食べられるし、
わざわざ運動をしなくても大丈夫」と思う方も少なくありません。
そんな方ばかりではないようで、運動をした方がいいからウォーキングをしようと
考えている方もいます。
血圧を下げるためではなく、痩せる(体重を減らす)ためや、お腹周りを引き締めるために
歩くのが手っ取り早いと考えるようです。
ウォーキングが自分にとって適していれば運動の効果は見られるでしょう。
しかし、ウォーキング自体が今のからだに適していない場合は、効果が見られないばかりか、
腰や膝の痛みが増したり、疲れやすくなったりと逆効果になります。
よく目にする歩き方は、背中を丸くして、腰が落ちた姿勢。
このような方は座っている時も背中を丸くして、猫背のような姿勢です。
それが自分にとって自然で楽なので、そのままのからだで歩くのです。
それを続けると、ある人は歩き始めて数分で「腰が痛い」と言います。
またある人は「始めはいいけど、段々膝が痛くなって長く歩けない」と言います。
さらにある人は「家の中だと歩けるけど、外を歩いたらバランスが悪くて転びそうで怖い」
と言います。
このような状態では、運動をすることは難しいです。
運動は生活習慣を改めるために重要ですが、運動の効果を得るためには、
普段の姿勢が重要なのです。
まずは、座っている時の姿勢。
骨盤を起こして座ると背骨は自然なカーブ(S字カーブ)を描きます。
無駄な力を抜き、おへその下のお腹を少し締めて姿勢を保ちます。
姿勢とともに日常動作の改善も必要です。
さらに歩くために必要な筋肉の強化、関節の可動域を広げるストレッチも行ったうえで
からだに適した強度・時間で運動を行いましょう。
あなたは次のどれに当てはまりますか。
① 30分以上は痛みがなく歩けるし、すでにウォーキングを運動として習慣にしている。
② まだ運動習慣はないが、5分~10分くらいなら痛みなく歩ける自信がある。
③ 少し歩いたら腰や膝が痛くなる、または、日常動作で腰や膝に痛みがあるため長く歩けない。
①の方はそのまま継続しましょう。
ただし、適切な運動強度で持続的な運動になっているかを確認しましょう。
②の方はまず5分~10分歩いてみましょう。
気持ちよく歩けたら、徐々に時間や運動強度を上げて適切な運動を持続的に行うようにしましょう。
もし、痛みを生じたら③へ。
③の方は歩くためのからだづくりから行いましょう。
今のからだのまま歩くことは、関節にかなりの負担をかけてしまいます。
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◆ お問い合わせは・・
山陽新聞カルチャープラザ 本部事務局
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