シニア世代孫育てセミナー 「赤ちゃんの発達」から学ぶ「おとなの姿勢」
岡山市中区保健センター 宇野学区愛育委員研修会
「ロコモティブシンドローム」
「ロコモティブシンドローム」は、運動器症候群といわれ、運動器の衰えによって
要介護や寝たきりになる危険性が高い状態のことです。
ご自身の現在のからだの状態を考えてみましょう。
あなたはロコモティブシンドロームでしょうか。
「はいそうです。」
と即答できる方はほとんどいないのではないでしょうか。
中には、この頃家の中で転倒することが増え、歩くのが怖くなってきて、
以前よりもあまり動かなくなったと自覚をしている。
運動器が衰えているのは確実で、自分はロコモティブシンドロームであると
感じている方もいるかもしれません。
ほとんどの方は、「要介護」とか「寝たきり」という言葉に対し、自分には関係ないとか
親世代のことでまだまだ先のことと思っています。
しかし、本当にずっと先のことなのでしょうか。
今の状態は、もしかして「ロコモティブシンドローム予備軍」かも。
「ロコモティブシンドローム予備軍」のうちに気づいて予防するためにも、
現状を知ることが大切です。
運動器は骨・関節、筋肉、脳・中枢神経・脊髄など、からだを支えて動かす器官の総称です。
動けるからロコモティブシンドロームではないと考えるのは間違いです。
動く前に支えられているか、また動いている時も安定したからだの使い方ができるか。
そんな視点で考えていただきたいと思います。
そのためのチェックポイントをひとつ紹介します。
台所で立っている時、特に洗い物をしている時のことを思い出してみましょう。
1.おなかが濡れる
2.おなかが濡れることはない
3.分からない
おなかが濡れる方はなぜ濡れるのでしょうか。
では、洗い物をしている時、
1.おなかを流し台の縁につけている
2.おなかはつけていない、離している
3.分からない
ここまでの質問で、ご自身の状況に気づきましたか。
それとも何のことを言われているのか全く分からないですか。
おなかが濡れる方のほとんどは、流し台の縁におなかをつけています。
そのことを分かっている方もいますね。
「楽だからもたれている」と。
しかし、驚くほど多くの方が、もたれていることに気づいていません。
つまり、思い出してみても自分がどうしているのか「分からない」のです。
無意識って怖いですね。
これが「ロコモティブシンドローム予備軍」かどうかを認識するポイントのひとつになります。
自分のからだを支える・動かす役割をしている「運動器」、
その支える働きがしっかりと役割を果たす習慣がついていれば、
流し台の縁にもたれる必要はありません。
支える働きが弱くなってきているから、知らず知らずのうちに何か他のもので
支える力をカバーしなければならないのです。
使わないものは確実に衰えます。
気づかずに衰えている運動器。
今まで出会った方の中には半世紀、つまり50年も気づかなかった方もいました。
日常生活で普通に当たり前にしていることが、ロコモティブシンドロームを進めている。
その可能性があるなら早めに気づきたいですね。
● 5月17日 「高血圧の日」●
岡山大学病院による市民公開講座にて、
支える働きを高める体操と高血圧予防の運動をご紹介します。
ぜひ体験してみてください。
*山陽新聞
http://iryo.sanyo.oni.co.jp/hosp/h/055/c2015032518050358
*日本高血圧協会
http://www.ketsuatsu.net/hypertensionday.html#f
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【ロコモ・メタボの予防と改善のコンディショニング教室案内】
●《フットセラピー&姿勢・肩腰膝の体調改善教室》
姿勢、肩コリ、腰痛、膝の痛み、冷え、足のつり、むくみ、低体温、自律神経など、
からだとこころの調子を調えます。
今まで感じた痛みやコリ、重さ、だるさなどが感じなくなり、
不調が軽減され、心身ともに健康を取り戻すことができます。
姿勢・代謝改善のコンディショニングによって、からだが軽くなり、
バランスがよくなり、スムーズな動きができるようになります。
からだの不調はこころの不調にもつながります。
からだのアンバランスは動きのアンバランスにもつながります。
これらの不調やアンバランスを調えることは、長い人生の先の要介護のリスクを
減らし、健康寿命を伸ばします。
年齢は関係ありません。若くても不調のある方はリスクが高まるのです。
気づいた時から始めましょう。
早ければ早い方が快適で楽しい時間を多く過ごすことができます。
随時、見学できます。お気軽にどうぞ。
◆ お問い合わせは・・
山陽新聞カルチャープラザ 本部事務局
Tel (086)803-8017
URL http://santa.sanyo.oni.co.jp/