姿勢がもたらすあきらめ感
あなたは自分の姿勢をどう思っていますか?
悪い、気になる、良くはないなどでしょうか。
では、自然に立っている姿勢、または、自然に座っている姿勢をしてみましょう。
さほど力んではなく、いつもの姿勢ですね。
その姿勢の背骨の弯曲(カーブ)を頭に思い浮かべてみましょう。
これからいくつか質問をしますので、体で表現してみてください。
① 良い姿勢はどんな姿勢ですか
② 正しい姿勢はどんな姿勢ですか
③ 美しい姿勢はどんな姿勢ですか
④ 楽な姿勢はどんな姿勢ですか
さて、①から④の姿勢はどのようになったのでしょうか。
それぞれが違う姿勢になりましたか。
それとも何パターンかに分かれましたか。
すべてが同じでしたか。
あなたがとった①から④の姿勢の背骨の弯曲(カーブ)は、
最初の自然な姿勢で想い浮かべた時と同じでしたか。
ほとんどの方は①②③はほぼ同じで、④だけが違うのではないでしょうか。
最初の自然な姿勢の背骨の弯曲(カーブ)は①②③では、まっすぐに近くなり、
背中や腰に力を入れて保とうとしませんでしたか。
④の楽な姿勢になると、最初の自然な姿勢よりもさらに背骨の弯曲(カーブ)が
大きくなり、猫背のように背中側に凸状になりませんでしたか。
背中や腰の力はかなり抜けているかもしれません。
普段の姿勢は何番に近いでしょうか。
その姿勢を保つためにいつも力を入れているところ、緊張が続いて脱力できないところ、
硬いところ、凝りや痛みを感じるところなど、スッキリしないとか不快感が常にある
ということはありませんか。
特に、④の楽な姿勢が①②③に比べ、頭の位置が下に下がり(座高や身長が低くなるように)、
背中が丸くなった方は、首・肩・背中・腰に不定愁訴がある方が多いです。
これらはほとんどが不良姿勢から起こっています。
だったら①②③のように背骨の弯曲(カーブ)が真っすぐに近くなるようにしたら
良い姿勢になるのではないかと思うでしょう。
実は、①から④まではすべて同じ姿勢なのです。
つまり①=②=③=④です。
私達の美しい姿勢は、見た目も良く、アライメント(骨の配列)が正しい位置にあり、
無駄な緊張はなく楽な姿勢なのです。
①②③が楽ではない方は、美しく正しく良い姿勢からかけ離れた状態にあるということです。
首や背中や腰に力を入れたからだの使い方は間違っています。
使い過ぎによって、あるいは使わなさすぎによって関節や筋肉を酷使していませんか。