介護の仕事による腰痛が原因で、自分が要介護になるかもしれない介護職者
「美しい姿勢・・積み木・・」のコラムで、私達の骨のことに少し触れました。
大小、さまざまな形の骨が縦長に積み重なっているというお話でした。
人の立っている姿を簡単に細長い円柱だとイメージしてみてください。
500mlのペットボトルとしたら、高さはそのままで、底面の直径が半分になったくらいの円柱です。
かなりスリムになりましたね。
しかし、まっすぐに立てることはできそうです。
このペットボトル、底が斜めになっていたらどうなるでしょうか?
角度にもよりますが、たぶん倒れるでしょうね。
安定して立たせるには底は平らか、全体に均等に重さがかかるような形がいいのではないでしょうか。
さて、人について考えてみましょう。
靴を履いていない状態で考えてみてください。
私達が立っている時、床や地面に接しているのは足の裏です。
その面積はどのくらいでしょう?
何平方センチメートル? 何十平方センチメートル?
計算したことはありませんが、片足の裏の面積×2ですね。
では、その足の裏には重さはどのようにかかっているのでしょうか。
普段意識することはありますか?
実際に感じてみましょう。
まず、靴は脱ぎます。
裸足が分かりやすいでしょう。
立ちやすい足幅で楽に立ちます。
次の4つを感じてみましょう。
① 右と左の足の裏にかかる重さ・圧は均等ですか?
左右差がありますか?
② 真ん中よりも前側あるいは後ろ側に偏りを感じますか?
つま先あるいはかかとのいずれかにかかる感じでしょうか?
③ 内側あるいは外側に偏りを感じますか?
親指側あるいは小指側のいずれかにかかる感じでしょうか?
左右で違いがありますか?
④ 足の指右5本・左5本の10本全部感じますか?
感じない指がありますか?
さあ、ここまでの4つを感じた結果はいかがでしたか。
全体にきれいに加重していて、偏りが全くない方はいらっしゃいますか。
私が今までに出会った方全員が何らかの偏りを感じていました。
今、感じていただいたように立っていることを知っていましたか?
普段は無意識です。
偏って立っていても気づいていないかもしれないのです。
私達の体が最初にイメージしていただいたペットボトルのような形だとしたら・・・
倒れてしまいますね。
しかし、人は倒れません。