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時代の「大変換期」を如何に乗りきるか<7>

下田茂

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テーマ:社会情勢雑感

 いよいよ秋期に入ってきました。今年も後2ケ月半ほどで終わりです。新型コロナウイルスは、この夏期はやや落ち着いていたように見えますが、警戒すべきはこれからと思っています。
 このコラムでも、新型コロナウイルスと80年歴史サイクル(大変換期)を、関連付けて書いてきました。
 『歴史は繰り返す。しかし、同じことは繰り返さない』の言葉のように、今から80-100年ほど前になる前回の「大変換期」では、スペイン風邪(1918年),世界恐慌(1929年),世界大戦(1939)が発生しました。
 80年歴史サイクルは、人間の寿命に大きく関係すると思っています。このため、寿命が延びた現在は、100年程度のサイクルになるかもしれません。
 歴史サイクルによる「大変換期」は、人間の営みにより生じた“歪”が修正される現象であると個人的には思っており、地球上に人間が存在しなければ、そもそも「大変換期」サイクルは発生しないでしょう。したがって、この現象の発生は、人間にとっての宿命と思っています。
 つまり、時代の「大変換期」は、歴史上起こるべくして起きている必然的な潮流でもあり、現在は、「古い時代」が壊され、次の「新しい時代」が生まれる、踊り場にいると思っています。
 「新しい時代」がどのような未来になるのかは神のみぞ知る世界であり、誰にもわからないと思いますが、この踊り場(カオス)は、今後、少なくとも3-5年程度、或いはそれ以上にわたって継続すると見ています。
 さて、新型コロナウイルスは、既に世界では第二波が発生しています。一方、日本における本格的な第二波はこの秋からと言われています。
 また、奇しくも、約2週間後には、米国大統領選挙が控えています。個人的には、この選挙が「経済」及び「政治」の大きな転換点になると見ています。
 「経済」は、既に、新型コロナウイルスの影響を大きく受けていますが、他方において、株価などは、正反対の方向、つまり、“歪”が蓄積される方向へ動いており、この“歪”の修正は、第二波として、近いうちに発生するのではと感じています。
 このように、現在直面している今回の「大変換期」は、過去を教訓にすれば、これから本格的な大変動が生じてくるのではと思っています。
 この「大変換期」を乗り切るには、自らの経験や常識に基づく判断はリスクを伴うことになり、長期的な視点に立った先見力と新たな発想力が今まで以上に重要になってきます。
 今日までの時代を、我々が作ってきた以上、「グレタさん」が環境問題について訴っているように、子供たちや孫たちのためにも、我々が“明るい未来”を少なからず準備する責任があり、これからの「新しい時代」に目を向け、我々として、何ができるのか、何をしなければならないのか、を真剣に考えていきたいと思っています。

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専門家

下田茂(弁理士)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

個人から企業及び大学発明まで幅広く対応し、高い特許登録率を維持しています。持前の知財センスに基づき、特許権や商標権の取得はもちろんのこと、依頼者に満足して頂けることを第一に、広く深くアドバイスします。

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